今回掲載している写真は著作権の問題がありますので加工しています。
見づらいですがご了承ください。
詳細は他のサイト等でご覧ください。
今回はちょっといつもの市場シリーズではなく、来週辺りからAaptosyax grypuという魚を探しにラオスとの国境付近へ調査に行ってきますのでその目的を少し紹介いたします。
この魚はあまり知られていない魚なのですが、
インドシナ半島ではメコンオオナマズやアロワナ、ダトニオなどと
同様に伝説の魚なんですよ!
どのような魚かというと実はコイ科なんです!
そういうと、興味が薄れる人もいるかと思いますが(笑)、
なんと、この魚は90cm近くまで成長し、フィッシュイーターなんです。
日本にいる魚にたとえるとハスのバカデカイやつみたいな感じです。
口の形状もちょうどハスのようにジグザグ型です。
あまりよく知られていない理由の一つに記載されたのが
1991年(Rainboth)と最近なのです。
しかも、生息地が狭く、ごく限られた水域にのみ生息するので
アクアリウムフィッシュとして出回ることはほとんどないんです。
肉はサーモンのような赤身で卵の直径は約1mmです
(90cmSL級の個体で約8800卵抱卵していた記録があります)。
これらの情報はあのビワコオオナマズを記載した
友田先生が書かれた論文からの抜粋です。
実はカンボジアへ移住してから調査をしていく上で
いつもこの魚のことを気にしていたのですが、
なかなか会えず捕獲するのに苦戦していました。
そこで、今年の春日本へ帰った際に友田先生に直接お会いして
先生が以前この魚の研究をされていたころの情報を聞かせてもらいました。
そして琵琶湖博物館に収蔵されている標本の撮影もさせてもらい、
何とか図鑑に使う資料を手に入れることはできました。
でも、魚ハンターとしてはやっぱりカンボジアにいることが
わかっている以上、現地で見たいですよね(笑)。
そして、この魚は数が少ないという事と、
生息地がメコン河ということで水量の関係もあり年中採れる魚ではないのです。
友田先生も11月から12月に集中して(一部違う月にも採られていますが)
採集しています。そしてこの魚はメコンの水温が20度に
なるこの時期に産卵するといわれています。
なので、今回カンボジア領内で採集できればホルマリンやDNA用
のアルコール標本は勿論ですが、
人口採卵して受精卵を手に入れてみようと思っています。
コイ科の魚の人工繁殖は少しばかり自信があるのでやってみたい研究のひとつです。
また、憶測ですがこの魚の孵化仔魚をみたことある人は
まだいないのではないでしょうか。
そのくらいレアな魚なんですよ。
いろいろと書きましたが、ともかく見てみたいですね!
そしてカンボジア領内に現在も100%生息していることを証明したいです(笑)
でも、今回目標にしているそのポイントはものすごく奥地なので、
どうやってそこまで行くかを今朝から悩んでいます(笑)
経費も節約しないといけませんし(笑)
確実に安全に行かなくては行けませんし、困りました(笑)
友田先生が調査されたポイントはラオス領なので違うポイントを攻める予定です。
地図と資料と睨めっこしていつもの感を頼りに決めた場所なので
ハズレかもしれませんが、これまでの感を信じてやってみたいと考えています。
この半年は学校建設のお手伝いをしていたため身動きが取れませんでしたので、
本当に久しぶりのガチンコ調査です(笑)
長い間不自由のない生活に浸っていたので体が鈍っているかもしれませんね!
今夜も店で仕事をほったらかして作戦を練ります(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿