市場の魚シリーズ22(デルモゲニ)を紹介します。
この魚は皆さんもよくご存知の魚ですよね。
古くから日本のアクアリストに親しまれた種なので今更なのですが、
先日、カンボジアで連載している記事を執筆中にたまたまこの魚の話を書こうと思い、
ネットで検索していたところ、デルモゲニは汽水の魚だと書かれているページがありました。
この種はHEMIRAMPHIDAEという属にはいる種でさまざまな種がいます。
完全淡水性のDermogenys siamensis |
ですので、実際に汽水域に生息する種もいるのですが、
今回紹介するDermogenys siamensisは完全に淡水性の魚です。
海から遠く500km以上はなれた水田地帯などの低地にも広く生息している種です。
Hyporhamphus limbatus(上) Zenarchopterus buffonis(中) Zenarchopterus dunckeri(下) いづれもデルモゲニと同属のHEMIRAMPHIDAE |
僕の調査で見つかったHEMIRAMPHIDAE(属)は4種いますが
上記のDermogenys siamensisとHyporhamphus limbatus2種以外は汽水域で確認しています。
また、Hyporhamphus limbatusはトンレサップ湖などの
淡水域から汽水域まで両方で確認しています。
淡水域から汽水域まで両方で確認しています。
ですので、基本的にはDermogenys siamensisに関しては淡水で飼育可能なはずなんですが、
もしかしたらタイやベトナム、マレーシアなどでは汽水にいるのかもしれませんし、
日本に入荷している個体のロットがどこから来ているかわかりませんので
日本に入荷している個体のロットがどこから来ているかわかりませんので
絶対とは言い切れませんがもし、機会があれば日本で見られる種も
淡水飼育できるか挑戦してみてはいかがですか?
淡水飼育できるか挑戦してみてはいかがですか?
だいぶ昔の話ですが、琵琶湖でもクルメサヨリが何尾か捕獲されたことがあります。
おそらく誰かが放流したものと思われますが、
その間淡水で生きていたのですから、そういう事実もあるんですよね!!
魚の謎は多いですよね!
人からの情報は絶対とは限りませんからね。
刑事ドラマの犯人探しのように真実は現場(フィールド)にある!!
・・・という信念をもってやっている僕にとっては自分で見たものが一番信用できる情報です。
今こうしてカンボジアで魚を追いかけているのもこの考えがきっかけでやっているんです!(笑)
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