2012年6月21日木曜日

市場の魚シリーズ31(Crossocheilus)

今日は小型のコイ科魚Crossocheilusです。

ぱっと見ではラベオの仲間のようですが、

Crossocheilus(クロッソケイルス属)の魚に分類されます。

でも、系統的にはラベオの仲間に非常に近いグループであるようです。

口が下についているタイプですね!


最近は分かりませんが、以前はよくショップで見かける種でしたよね。

でも、気が荒いので混泳にはあまり向かない種ですが、

飼い方しだいでは上手く飼うこともできるようです。

今、家の研究室で飼育している個体は一切喧嘩をしないので

皆と仲良く泳いでいます。

これが何故かは未だに分かりませんが(笑)



本種は低地よりもやや山間部の流れのある河川でよく見かけます。

乾季で水量が少なく、透明度が高いときなどには、

岩や石の上を泳ぎ、Garraなどのようにコケを食んでいる姿を観察することができます。

また、これまでの経験では本種が採れる水域では確認される種類数が

とても多いことが多々あります。きっと魚にとって良い環境を好む種なのでしょう。

ですから、本種が採れると、いつもわくわくしながら投網を打ちます(笑)



現地で採れたときの魚体はなんともいえない色をしています。

これは本種に限ったことではありませんが、

やはり水槽ではなかなか天然水域と同様のコンディションを作るのは難しいんですね。

各ヒレは黄色く、鱗には黒い細かい模様が入り、本当にきれいです。

皆さんにも一度見ていただきたいですね!

このような一般種でも天然の水域で見る魚は一味違います。

そんな環境を体験できる自分は幸せだとつくづく感じます!!







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