2012年6月27日水曜日

市場の魚シリーズ34(メニーバーダトニオ)

学校建設の準備もほぼ整い、後は71日の着工を待つのみとなりました!
カンボジアにいる以上そうした活動を望んでいる日本の方々のお手伝いをすることも
一つの『役割』だと感じています。多くの参加者が出てくれるといいのですが・・・

最近はちょっとマニアックな魚ばかり紹介していたので
今日はダトニオを紹介します!
ダトニオといっても脇役のメニーバーです(笑)
この種の学名はDatnioides quadrifasciatusですよね。


ダトニオの中でも生息地が汽水域だという特異な性質をもつダトニオです。
日本のショップでも昔からよく見かける種で安価で購入できることから
皆さんも飼育したことがある方は多いのではないでしょうか。
でも、なかなか長期で飼育するのは難しく、

ショップで売られる個体も幼魚が大部分なので
20cm以上にするのは難しいですよね。



この魚の分布ですが、タイやベトナムなどのインドシナにも生息する種なのでカンボジア
にも生息しています。しかし、それほど頻繁に大量捕獲される種ではないので、
生息地の市場でも滅多にお目にかかる魚ではありません。
カンボジアでの生息地は様々ですが、

主に写真のような海岸線に近い大河川の下流域に生息しています。
一度ルアーで狙ってみたい種ですがなかなか思うようにはつれないようですね(笑)
でも、知り合いが偶然餌釣りをしていたおじさんが釣り上げたのを目撃しているので
餌ならつれる可能性がありそうですね(笑)

本来ダトニオ属は皆海産魚から淡水に進化したグループですので
この魚が汽水域に留まったのも納得いきますよね。
でも、汽水域は淡水域の中でも最後の水域なのでこれからカンボジアの経済が
発展すれば様々な環境問題を凝縮した水が集まる場所となるので、
今後のメニーバーの未来が心配です。
カンボジアでは捕獲圧というよりは河川環境の方が心配です。

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