2013年12月26日木曜日

トンレサップ湖調査の様子

 
先日訪問したトンレサップでの調査の様子です。
 
生憎、この時期はカンボジアでは一年で最も寒い季節でした(笑)
 
さらに、昨年よりも寒さが強く、
 
思わず凍えそうなほど(笑)寒かったです!
 
寒さをほとんど体感しないカンボジアなので、
 
かなり体にこたえました(笑)
 
 
今回はTV取材もあっての調査だったので
 
いつもとは勝手が違い(笑)
 
苦戦する場面もありましたが、何とか魚たちには出会えました!
 
 
しかも、今回はトンレサップ湖の出入り口のど真ん中まで行ったので、
 
初ポイントでの調査となりました。
 
やはり、町から遠い場所に来ると、
 
浸水林もキレイで何とも言えない景色が広がっていました。 
 
 
きっと20年くらい前にはいたるところにダトニオがいたんでしょうね・・・
 
そんなことを想像しながら景色を眺めていました。
 
 
そんな中で出会った魚たちです。
 
基本的にはコイ科の魚たちが多く、
 
氾濫原エリアの見慣れた魚たちばかりですが、
 
なんというか・・・そんな見慣れた魚たちだからこそ、
 
見ると落ち着くというか(笑)、
 
ホッとする瞬間がいつもありますね。
 
 
フナの様な魚はBarbonymus gonionotusというバルブの仲間です。
この中にHypsibarbus属という他のバルブがいないか散々掘り返しましたが、
見つかりませんでした。やっぱりよほどのことがないとメコンからトンレサップへは移動しない
魚なのかもしれませんね。この疑問はずっと前から頭を離れないのでついついいつも探してしまうんですよね。
もしかしたら・・・という不安はこれからもずっと持ち続けそうです。
 
 
そんな中、漁場にいつ間の魚との対面中は天気も良く、
 
絶好のトンレサップ訪問日となりました。
 


意外とカンボジアでは少ないシルバーグラミー(Trichogaster microlepis)。
というより、氾濫原でも水田地帯などの浅く狭い地域より、
トンレサップの様な広い水域を好むようなので、僕とはあまり出会わないんです。

ハンパラは2種H.macrolepidotaとH.disparがいますが、
どちらも大型個体にはなかなか出合いません。

隣のタイやマレーシアではよく大きな個体が釣れたりしますが、
カンボジアではそう多くはないように感じられます。

やはり採りすぎなのでしょうか?
 
今回の漁場はこの辺りでした!!
 
琵琶湖の竹生島を見ているような雰囲気でしたね。
 
この辺りはこの時期魚が集まるようで
 
たくさんの漁船が集まっていました。
 
こうした情報は素人の僕にはわからないですよね。
 
やっぱり地元に根を張って生活する漁師さんは凄いです!
 
 
こんな時に役立ったのは日本から買ってきたGPSです!
 
本当に便利でカンボジアの詳細地図も表示できたし、
 
これまでの調査以上に正確で質の高い作業ができました!!
 
 
刺し網漁のポイントもしっかり記録できました!
 
 
最後に数日間で採って船のイケス内でストックしていた魚を
 
仲買人に売り、この日は漁師さん宅へ帰りました。
 
 
帰り際の船中で売らずにとっておいたナイフフィッシュ(C.ornata)を
 
突然斧でたたき始めました!!
 
何をするかというと、斧で身を叩いて身をほぐすためでした。
 
この後、3枚におろしてスプーンで身を削り取ります。
 
 
さらに、身を包丁でたたいて細かくします!
 
これですり身のような団子を作って
 
ナイフフィッシュ団子のスープとして晩御飯にしてくれました!
 

 
もともと、どこの地域でもナイフの仲間は
 
焼いたり煮たりせず、
 
かなりの確率でこのようにすり身というかつくねのような団子にしてスープに入れます。
 
こればかりは地域を問わず行う料理方法なので
 
相当昔から作られてきた伝統の料理なんだろうなーといつも思ってみています。
 
 
今ではこうした料理一つとっても、
 
目の前で見ると、懐かしささえ感じられるようになってきました。
 
それだけ、カンボジアの地が今では落ち着くということでしょうか?(笑)
 
 
この空気を大切にしてまだまだ頑張らないといけないですよね。
 
また、調査の様子を紹介します!!
 
今月は大分休んだのでこれからアップ回数増やしていけるように気合い入れます!!
 
 
今後とも応援よろしくお願いいたします。
 
 
 


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