昨日はとうとう念願のGPSを持ち、
これまでに調査をしたポイントへ行き、
記録する作業をしてきました。
カンボジア地図も少しづつですがデータ化して入れているので役に立ちそうです。
でも、枚数が多く警告の表示が出るのでこれを何とかしたいと思っています。
実際に表示できているかをこれからチェックしていかないといけません。
もともと、土地勘は良い方なので
これまでにも自分がどこにいるかわからないということはありませんでしたが、
GPSがあると心強いですよね。
久しぶりに行くポイントもあり、
懐かしい気持ちになりました。
当時何を採ったかもほとんどすべて覚えていました(笑)
また、写真の様に以前とは違った地形になっている場所もあり、
バイクで通れない場所もありました(笑)
インフラ整備が不十分なこともあり
地形は毎年変化するのがカンボジアです。
写真上のサンダルはこの4年間の生活で
研究した結果行きついたサンダルです。
1足200円くらいで、微妙にデザインが違いますが、
もうこれで10足目くらいです(笑)
カッコイイサンダルもたくさんありますが、
足を固定する部分と靴底が組み合わせてあるタイプだと、
泥の中に入った時に必ず外れるんですよね(笑)
その他にもいろいろな点で最高にいいのは素材すべてが一体になったタイプのサンダルでした。
一見すると、こだわりのない人に思われがちですが(笑)、
かなりこだわってるんですよ(笑)
でも、素材がやわらかいので底のデコボコが削れてツルツルになる前に交換が必要です。
ツルツルだとタイル張りの場所が多いカンボジアでは雨の日にすごく滑るんですよね。
これはかなり危ないです!!
なので、しっかりと交換することが大切なんです。
話がそれましたが、
今回は30か所ほど回ってきました。
シェムリアップ州だけでも100ポイントあるので、
これから全国のポイントをまわるのは大変です。
下の写真は何でもない水田ですが、
水田と水田を隔てる畔の一部が開いていて
下の水田へ水を送っていました。
日本は圃場整備事業が進んでいます。
僕が住んでいた滋賀県内は整備がしっかりしており、
水の管理がしやすいように整備されていました。
なかでも、驚いたのは琵琶湖逆水です。
琵琶湖は一番下にある水瓶で普通は山に降った雨が流れて水路や河川を通り
水門で水位を調節しながら水田に水を引きますが、
最下流の琵琶湖から水をポンプアップしてため池に貯水しその水を利用するシステムです。
仕組みは画期的で利水事業としては素晴らしいものですが、
魚好きからすると、残念な事態が起こっていたんです。
本来琵琶湖内に生息し、琵琶湖流入河川や水路にはよほどのことがないと進入しない
魚種が数十キロ離れたため池にたくさん生息していたり、
そのため池の下流の水路にも分布を広げていました。
元々、水田自体もヒトが作り出した水域ですが、
従来の水田は土地を改良しても
ある意味で水の流れや法則だけは変えることなく、
しかも、近代的な大きな力を使うことなく、自然の原理を利用する程度に留まっていたんですよね。
なので、自然と魚たちはその新しい水域を自分たちで考えて行動し、
うまく利用してきたんだと思います。
そんなことを考えながら今回は水田地帯をまわってきました。
そう考えると、10世紀以上前からカンボジアでも水田という新たな水域を人が作りましたが、
まだ利水事業に関してはほとんどの地域で整備がなされていないことから、
平野部の浅い水域を好む魚たちはそのスペースを思う存分に
利用できているんだなーと感じました。
そして水と自然の原理だけを使うシステムの素晴らしさも改めて感じました。
いつかは整備がなされ、
水田地帯一面が水没するような景色は見れなくなるかもしれません。
その時に魚たちはどうなっているのか心配です。
カンボジアのコメの収穫量の平均はざっと2-4t/haです。(日本は約6t/ha)
その時にはきっと収穫量はグンと増えるんでしょうね・・・
将来の食糧危機問題など対応しなければいけない問題もあるので
魚ばかりを見ているわけにもいかないのが現状です。
この手の問題はみんなが真剣に考えていかないといけない問題ですよね。
カンボジアに来てより一層社会問題にも興味が持てるようになった今日この頃です・・・
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