続いてもBettaの紹介です。
ベタについては正直あまり詳しくないので深くは紹介できませんが、
ベタファンの方が興味をもってもらえれば幸いです。(すでに知っているかもしれませんが・・・)
今回のベタはBetta siamorientalisです。
この魚もカンボジアで魚を追いかける僕にとっては少し気になる存在なんです。
それはロカリティがカンボジアに近いからです。
この記載論文でも近縁なスプレンデンスとインベリスの2種と比較しているデータがあります。
そして、この種が出ている地域はタイの東部なのですが、
その国境の向こう側はカンボジアなんです。
この種の北側にはスマラグディナが確認されていて、
南側ではスプレンデンスが確認されており、
その間でこのBetta siamorientalisが出ています。
そして確認エリアの東側はそのままカンボジア国境につながっているので、
カンボジア側でも地形をよく見極めて調査すれば出る可能性がありますよね。
まだしっかりと読んでいないので詳細は分かりませんが、
写真を見る限りではスプレンデンスそのものです!!
形態をしっかり把握しないと採ってもわかりません!!(汗)
また一つ厄介な魚が現れましたね(笑)
ただ、先日も知り合いの方とこの話をしたのですが、
近年の分類学でもDNAを使った分類も始まり、
これまで形態的な特徴だけで整理していた方法では通用しない時代になったようです。
そしてこの2通りの方法が存在する中で
種の定義そのものを私たちがしっかりと定めないと不安定なまま時間が過ぎてしまう可能性が
あるのでこの先の分類学は一つの分岐点にきているのかもしれませんね。
先日、近年発表された各種の分類で新たに属名や種小名が変わった魚がたくさん出ている
事を知り、今はこれまで集めたデータの書き換えにてんてこ舞いです(笑)(汗)!!!
この作業もまだまだしばらくかかりそうです(汗)・・・
いつもそうですが、この作業をするときには自分の頭の中をしっかり整理しておかないと
ゴチャゴチャになってしまうので大変です(笑)
新しい情報はとても嬉しいですが、
知りたくない情報でもあります(笑)!
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