2012年8月16日木曜日

市場の魚シリーズ53(スレッドフィンの仲間)

今回はスレッドフィンやパラダイスフィッシュの名で有名な

POLYNEMIDAE科に属するグループの紹介です。
この仲間は日本ではツバメコノシロの名でも有名ですよね。
基本的に海岸線近くの近海を主な生息地とする種が多く、

一般的には海水魚扱いされていると思います。

日本で見られる仲間も近海に生息し、時々釣りなどでも釣れる魚です。
Eleuthronema tetradactylum


今回紹介する4種のうちEleutheronema tetradactylumは海水域で見られる種で
日本で見られるツバメコノシロに近い種といえると思います。
実際にカンボジアでも海岸線に沿っている町で多く見られ、

内陸部では首都のプノンペンくらいでしか見られません。
アベレージサイズは30-40cm程度です。

次に紹介する3種はまだ分類的に整理できていない種もいるので基本的な学名はコテラット氏に従っていますが、一部は最新の情報も入れていますのですべてが確かなものとはいえないこともありますのでご了承ください!(早く整理されるといいのですが・・・)

まず最初は胸鰭が黒くボディーが黄色く染まるPolynemus属の
Polynemus borneensisです。



本種はメコン河からトンレサップ湖一帯の広い水域を移動しながら

生活している純淡水魚です。
初めて本物を見たときは感動しました!凄くきれいなんですよ!

水槽での飼育経験はないのでどの程度体色が維持できるかわかりませんが

一度は飼ってみたい種ですね。
まさにスレッドフィンの王様です!
でも、これから紹介する2種と比較すると生息数は少ないようで

まとまって捕獲されているところをまだ見たことがありません。
これから行う調査では本種の個体数に気をつけてチェックしていきたいですね。
もしかすると数年後には見られなくなっている可能性もなくはないですからね。



次はPolynemus longipectoralisです。
学名のとおり長い胸鰭ですね

トンレサップは浅い湖ですので乾季などにはこの魚が酸欠で水面をパクパクする光景が見れるとか・・・?

本種は体全体が白く背中部分はわずかに青白い色を発する種です。
サイズは10-15cmほどの小型魚です。
でも、上の種に比べると比較的まとまって見られる種で

まだまだ漁獲量も安定している種だといえます。
市場で見ていても結構この魚を買っていくおばちゃんは多く、
カンボジア人の摂取する動物淡白源に一役かっている光景を良く見ます。
生息地はやはりメコン・トンレサップ一帯の純淡水魚です。
市場での様子。まだまだ数は多いようです。
たぶん探せばこの中にもPolynemus melanochir dulcisがいるでしょう。

最後は魚の写真はないのですが、2001年に本村先生が記載した新種で
Polynemus melanochir dulcisという種(亜種)がいます。
この種の元になった種(亜種)はPolynemus melanochir melanochirといい、
メコン下流のベトナムやボルネオに生息しています。
僕自身は上のPolynemus longipectoralisとまだ整理がついていないので
少しで遅れてしまっています(笑)これまでに確認した個体はすべて
Polynemus longipectoralisで整理しているので早くこの2種を
同定できるようにして調査にいかさないといけませんね。
論文はもう手に入れたので時間を見つけて読まなければ・・・・(泣)
こういう情報があるとついつい焦ってしまいますね(笑)
分類は時間との勝負でもあるのでいつも世界中の論文をチェックして目を光らせないと
いつの間にか遅れをとってしまいます。
まだまだ魚のスペシャリストの道は遠いですね(笑)

この記事の下書きを書いたのはホテルの水槽メンテナンスの日です!
給水量が非常に少ないので2m水槽の換水時間が2時間ほどかかります(笑)
ですのでその時間を利用してブログをアップする時間に使っています。
意外とこの時間は落ち着くので好きな時間です。

最近はなかなかアップする時間がとれませんでしたが、
これからはまた以前のように時間をつくるようにしますので
これからも応援よろしくお願いいたします!!

2012年8月11日土曜日

魚以外シリーズ8(Phnom Tamao Zoo)

今回は魚以外シリーズ8(Phnom Tamao Zoo)です。

この写真は2002年に撮影したものですので、もうだいぶ変わっていると思います。

このときのPhnom Tamao 動物園はこれまでに紹介したカンボジアの動物園と同様に

設備が不十分で動物を飼育するという基本的な部分で技術が不足していると

感じる施設でした。

『ここに日本人の飼育員さんがいれば・・・』  と何度も思いました。




トラやクマなど動物園としては十分な動物がいますが

彼らを取り巻く環境が悪いようでした。

やはり動物を人の管理下におく場合、

その動物にも最大限の配慮や十分な対応が必要ですよね。

それでも自然界には程遠い環境ですからね。





もう10年近く前に訪れたっきりの施設を

今度時間があればもう一度訪ねてみたいですね。


もしかすると、すばらしい施設になっているかも・・・



魚以外シリーズ7(Koh Kong Safari World)


こちらはかなり最新のサファリパークです!
場所はカンボジアの海岸線に位置するコッコンという町にあります。
コッコンはタイから陸路で入れる国境の町です。
天然のバラマンディが釣れる場所です!
ここは前回紹介した動物園よりは大きく、イルカショーなども行うプールがあり
トレーナーもしっかりとしたスタッフでした。
でも、他の動物や水槽はカンポット動物園と同様のレベルでした。(ちょっとマシかな)


この町は国境にも面しており、海から近い山々を利用して近年では
ダム建設や大型の工場などが建てられ、ものすごいスピードで開発が進んでいます。
カンボジアは電力が不足している国ですのでダム建設などはしかるべきものですが、
反対に多様な生きものが生息する数少ない自然の宝庫です。
いつの時代も人は目先の発展に躍起になります。
それよりも大切な資源をいつの間にか失っていることに気づかないのが人なんですよね。
やってしまってから気づくんです(笑)
カンボジアには日本や他の先進国がしてきた道を同じように辿ってほしくないですよね。
そろそろ過去の国々がしてきた失敗を踏まえた開発が

できる国が出てきてもいいはずなのですが・・・

ダトニオプロジェクト 17

ダトニオプロジェクトのTシャツ作製ですが、

Cafe de SORAさんのご協力の下でなんとか発注できそうです!

来週にはバンコクへ仕入れにいかれるようですので

少しずつですが進んでいきます!

これからも応援よろしくお願いいたします。

2012年8月10日金曜日

市場の魚シリーズ52(Pangasius polyuranodon)

久しぶりのアップですね。

毎日なんだかんだ朝から晩までいろいろありPCを開く時間がほとんどできませんでした。

今日は市場の魚シリーズ52(Pangasius polyuranodon)です。

この魚ももちろん!パンガシウス属の1種です。

この魚の特徴は尾びれの下葉が白い場合が多いことや、

尻ひれの軟条数、背びれの棘が長いことなどで簡単にわかります。


また、歯型でもわかります。

どちらかというと歯型はP. conchophilusに近いですね。


でも、慣れるとパッと見ただけでほとんどのパンガシウスの区別はつくようになります。

やはりどれだけ魚を見てきたかによって目利きの腕も上がるんですね。

インドシナの魚と出会った頃はすべてカイヤンに見えましたからね(笑)



この魚はカンボジアではある地域にかたまっているようです。

でも、年間を通して調査していないのでもしかすると

他の地域にも移動しているのかもしれませんが・・・

下の写真は初めて地方の田舎町の市場で見つけた本種です。

もしかすると、以前は見過ごしていたのかもしれませんね。



タイ北部やマレーシアなどにはもっともっと変わったパンガシウスがいるようです。

日本でも未入荷の魚がたくさん入るようになるといいですね!!


2012年8月5日日曜日

市場の魚シリーズ51(Pangasius pleurotaenia)

本日は市場の魚シリーズ51(Pangasius pleurotaenia)です!

またまたパンガシウス属です(笑)

今回のPangasius pleurotaeniaはたまにショップでも見かける小型のパンガシウスですよね。

本種の特徴はなんといっても腹部にキールがあることです。




歯型でもある程度同定できますが、

お腹側の鰓蓋辺りから尻ビレの手前までお腹の中央を一直線に

縦断するキールをもつパンガシウスはインドシナに1種だけしかいません(たぶん)


サイズも小型なので比較的飼育しやすい種です。

実際に天然水域でもよく見かける種ですが、

他のパンガシウス属と同じようにメコンやトンレサップのような大きく広い水域に生息しています。

この写真の個体は(下)は春にメコンで釣った個体です。

調査では写真を撮るのですが、意外とよく出会う種ほど写真がなかったり、

少なかったりするので写真撮影も油断していると

思いがけない種の写真がなかったりするのでしっかり整理しておかないと

大変です(笑)

お腹のキール。触ると、けっこうしっかりした硬さです(笑)
その横はぶよぶよしたお腹です。

ダトニオ保護プロジェクト16

ダトニオ保護プロジェクトで今行っているTシャツ製作ですが、

当プロジェクトに協力してくれているシェムリアップの雑貨屋さんCafe de SORAさんが

先日タイのバンコクへ仕入れに行かれました。

その時にTシャツの見積もり等を依頼し、昨日大まかな見積もりが出ました!!

今後はSORAさんと相談し、アドバイスをいただいてタイのTシャツ屋さんに注文する方向で

進めてまいります。

いろいろな方が協力してくださるので未知の分野にも取り組むことができます。

本当にありがたいです!

また進展しましたらご報告いたします!

2012年8月1日水曜日

市場の魚シリーズ50(Pangasius micronemus、P.macronema)

市場の魚シリーズもやっと50回を記録しました!

ということで、今回は記念なのですが、

マニアックなPangasius micronemusとP.macronemaを紹介します。

本当はもっと皆さんの興味のある魚にしようかとも思いましたが、

あえてマニアックな魚を選びました(笑)



まずはPangasius micronemusといきたいところですが、

2種共同じようなコメントしかできません(笑)

これまでの調査では主にトンレサップ湖というより

メコン河本流と支流(メコンと同等サイズの大河川)でよく見かけるのがこの2種です。

その中でもカンボジア北部のほうが南部のメコンより多いような印象があります。

おそらくメコンデルタ地帯の河川環境よりもラオス・タイ国境以北の地形に順応した

パンガシウスなのかもしれませんね。(憶測ですが・・・)




アベレージサイズは共に20-30cmほどです。

文献では80cmサイズがマックスのようですが、

そこまでデカイサイズはまだお目にかかっていません。

また、この2種は他のパンガシウス科と比較すると、

歯型が特徴的でボディーや鰭の数を計測しなくても(見なくても)

これだけで2種まで絞れます。





もし、この2種を見かけることがあればレアな魚なので

一度飼育にチャレンジしてはどうでしょうか?!!





2012年7月29日日曜日

やっと復帰しました!

約1週間前に何かの虫に足をさされ、

数日後に足が腫れて結構キツイ日々が続いていました。

腫れのピークだった先週末は病院に入院して点滴を打ちまくりました!

お陰で落ち着き始め、家に帰ってからこの写真を撮りました。

刺されたのは右足の脛です。

でも、そこから上には行かず、下の足が大きく腫れました。


実は去年も同じ症状になったことがあったんです。

そのときも刺されてのは痛みもないので分からず、

地方で魚調査をしていたのですが、数日後に腫れ始め、

やっと国境付近の町に着いたと思った矢先に痛みが出て

翌日にまた家まで2日かけて帰った思い出があります(笑)

そのときは足が大きすぎて毎日はいているサンダルが入りませんでした(笑)


寝ていると血流で圧迫されないので痛くないのですが、

ピークの数日は1時間も歩いていられません!

でも、この虫は人によりいろいろな意見がありますが、

蚊という人もいればクモやダニだという人もいます。

またさされた後にばい菌が入るという事も考えられますよね。


今回も欧米人の人が同じ時期に同じ症状で病院に来ていました。

その方もきっと怖かったと思いますよ!


入院のお陰で家に帰って体重を量ると、

2泊3日で5キロ増えていました!!

かなり豪華な食事と点滴のお陰でしょうか!


でも、現在は元に戻りました!

足も腫れが一気に引き始め、あと2日くらいで完治しそうです!!



日本も夏真っ盛りです。

いろいろな虫の活動する季節ですので皆さんも気をつけてくださいね。



2012年7月27日金曜日

市場の魚シリーズ49(Pangasius bocourti)

今回も引き続きパンガシウス科の魚です!

市場の魚シリーズ49はPangasius bocourtiです。

写真の上のロゴは許可なしに使用する方が多いのでちょっと見難いですがご了承ください!

この魚は時々マニアックなショップで見かけますよね!


カイヤンなどと比べるとややズングリしたスタイルです。

尻ヒレの数などを計測すると同定できますが、

歯型でも大方わかります!

下の写真が歯型のサンプルです。


この種も通常はメコン本流やトンレサップなどの大きな水域に生息しています。

気も荒くないので多種との混泳には向いている種かもしれませんね。

しばらくはパンガシウスの仲間を紹介しますね!!

2012年7月26日木曜日

市場の魚シリーズ48(Helicophagus waandersi)

市場の魚シリーズ48回目はパンガシウス科の仲間Helicophagus waandersiです。
この魚はあまり日本のショップでは見かけない魚だと思いますが、
インドシナにはたくさんいる種です。



この魚も前回紹介した魚Pangasius conchophilusと同様にトンレサップやメコンなどの
大きな水域に生息しています。
また生息地域では重要な蛋白源にもなり毎日市場では売られています。
皆さんもご存知のパンガシウス属とパンガシアノドン属とは形態的に
差異があるため属は違いますが、この魚もパンガシウス科の魚です。
分類の詳細に関してはFishBaseなどで調べてもらえばわかるかと思います。
パンガシウス属と比べると顔の形態が異なることがすぐにわかりますよね。
また他の属には持っていないくらい長いひげが特徴でもあります。
サイズは30-40cmがアベレージですが50オーバーの個体も見たことあります。
口の形態をみてもパールンのような肉食系ではないことがわかりますよね。
以前、パンガシウス科はすべて歯型が異なるといいましたが、
この種は姿を見なくてもわかるくらい特徴的な歯型をしています。


歯といえば、コイ科も咽頭歯という喉の奥にある歯型がすべて異なることで
その進化の過程や分類に使われていますよね。

この歯とコイ科の歯はまったく違うものですが、私たち人間にとっても
歯は大切ですよね(笑)実は先日うちの食堂のスタッフが仕事を休みました。
翌日話を聞くと親不知が痛んだそうです(笑)
そのことをつい思い出してしまいました!

2012年7月19日木曜日

ダトニオ保護プロジェクト(Tシャツ製作)15

ダトニオTシャツですが、これまでにコメントとEメールでいただいた案やリクエストの中から

一番多かったご意見を取り入れて完成したのが今回のデザインです。


ダトのカラーは今までグラデーションを使っていたのですが、

今回のプリントでは単色しか使えないそうなので、すこしイメージが変わりました。

さらに、色が1色増えるごとに価格が上がるので多くの色を使えません(笑)


ということで、

第一弾としてはこれでいこうと決めました。



今回のデザインに関してはいろいろな方の案があり、嬉しかったのですが、

すべてを入れるとグチャグチャになってしまい、まとまりがありませんでした(笑)!!

ですので、今回のデザインに使っていないものもあります。ご提案してくださった方々には

本当に申し訳ない気持ちです。ダトニオプロジェクトは1年で終わりではないので、

また次回のプロジェクトの際にはまたご協力いただけると幸いです!!



2012年7月17日火曜日

近況

最近は生活のほとんどを学校建設に使う毎日です!

この数日はこのプロジェクトの代表が訪問されていたので

建設状況の報告やミーティングなどを行ったり、村の地雷被害者の方の支援方法の検討など、

様々な活動で動きまくりました(笑)

カンボジアは単調な毎日がないくらい日々変化するスピードが早いので

私たち日本人にとってはとても充実した日々を過ごすことができます。(たぶん)

地道にコツコツやるって大変ですけれど、後で振り返ると大きなものに変わるんですね。

今日は孤児院も訪問し、今話題の病気(手足口病)の子供も確認してきました。

幸いにも大事に至らず完治する方向へ向かっていましたので良かったです!!


肝心の魚研究はあと1月半ほどお休みします。(大掛かりな調査は)

カンボジアへ来て3年突っ走ってきたので、今回の学校建設はとても良い時間だと感じています。

また季節的にも雨季の為、調査対象となる地域のほとんどは進入不可能な時期なんです(笑)

低地のメコンなどは大丈夫なのですが、禁漁期間のため大規模な漁もできません。

さらに道路もグチョグチョなので条件はかなり悪いといえます。

そんなことからも、この時期に違った方面で活躍できる機会があったことは幸いでした。

この間はダトプロジェクトのTシャツ作製と学校建設に力を入れます!!

特に最近はこのプロジェクトにバックパッカーの若者たちを巻き込んで一人でも多くの

参加者の下で建設が進められるように企画し、先週からボランティア参加を開始しました!

その効果がすでに出始め、もう十数名の参加者がいます。

さらに、その中から二人の若者が開校式まで見届けるために最後まで作業を手伝ってくれる

ことになりました!今後はもっと参加者を増やして楽しい学校つくりをしていきたいですね。

詳しくはスロラニュプロジェクトhttp://www.srolanh.org/の学校建設をぜひご覧ください。


でも、魚の方は忘れたわけではありませんよ!!
データ整理や図鑑の作業は毎日食堂で作業しています(笑)

市場の魚シリーズ47(Pangasius conchophilus)

今日は市場の魚シリーズ47Pangasius conchophilus)です。
市場シリーズももう少しで50回です!
やっとパンガシウスが出てきました!
日本にもパンガシウスファンの方は意外といますよね。
まずはその第一回がこのPangasius conchophilusです。
この魚はインドシナに広く分布している種ですが、アクアリウムフィッシュとしては
それほど有名ではありませんよね。
パンガシアノドンに分類されるメコンオオナマズとカイヤンの2種、
パンガシウス属のスポットバールンやパールンはお馴染みの大型魚ですね。
このPangasius conchophilusもメーター級になる大型パンガシウスです。

隣国のタイやラオスでの現状はあまり知りませんが、
カンボジアにおいての本種の出現頻度は高いです。
といっても、水路や小河川などの小さな支流にはいません。
メコン・トンレサップのような広い水域では普通種です。

この魚の特徴はなんといってもカイヤンなどと比べてみてもわかりますが、
ボディーが薄いグレーで模様がありません!
とてもソフトな印象のパンガです。
養殖もされていますが、ほとんどは天然個体というところも魅力です。
噂ですが、この魚は貝を食べるそうです。
実際に何個体か解剖したことがありますが、そのときも巻貝がいくつか出てきました。
これは偶然だったのかどうかは今もわかりません。
(調査不足ですね)

また、パンガの仲間はすべて歯型を見れば基本的に一発で同定できます。
パンガの同定でお困りの方は一度調べてみてはどうですか?

2012年7月16日月曜日

市場の魚シリーズ46(Acantopsis sp.)

続いては市場の魚シリーズ46Acantopsis sp.)です。
この魚はホースフェースローチの名でよく知られる魚ですよね。
ショップでも時々見かけます。
この魚の学名にはちょっと困っています。
いろいろな図鑑を見てもいまいちはっきりしないグループなんです。
ですので、今僕がメインで使っているカンボジアの図鑑を基準に整理していますので、
Acantopsis sp.が1から3までいます。
全身模様のない種、側線に沿ってスポットが入る種、

全身に不規則な模様が入る種の3種です。

いずれもAcantopsisは河川や湖などで見かける種です。
主に底質が砂の場合が多いですね。やはりドジョウですね(笑)
以前紹介したスパイニールと同様にこの種も投網で採集すると網目に頭を突っ込んで
取れないのでやっかいな奴ですね!

水槽飼育では餌が十分に取れないとすぐに痩せてしまいますので注意してください。
そこさえ気をつければ様々な種と一緒に泳がすことができると思いますよ!!
今回の写真はラオスとの国境付近に流れるメコンの支流で

底引き漁をしていた家族が採ったものです。
結構たくさん採っていましたよ。

このときはお目当ての2cmドジョウを探していたのですが

このバケツの中にもいませんでした(泣)
採集は予測と感が大切です。
思ったところでお目当ての魚が出るとうれしいのですが、
はずれが続くと辛いですよね(笑)



2012年7月15日日曜日

市場の魚シリーズ45(プリストレピス)

今日は市場の魚シリーズ45(プリストレピス)です。
この魚の仲間は日本のショップでも東南アジアからインドまでの

広い地域から集まってきますよね。
中でも、インドシナで一番多いのがこのPristolepis fasciataです。
バンデットシクリットの名で10数年前は売っていましたね。(もう古い話ですが)
よくブルーギルみたい!といわれますが(嫁に)、

レポミス属ではないので違う仲間です!
でも確かにブルーギルに似ていますよね(笑)



この魚はカンボジアでは低地のいたるところにいる種です。
高地ではあまり見かけませんが、水田などでは幼魚がたくさんいますし、
用水路や湿地、河川などには成魚もたくさんいます。



ただ、食材としてはあまりカンボジアでも人気がありません。
市場でも必ず売っている魚というわけではありません。
おそらく零細漁業で売りに出されることなく、

家庭内で消費されることが予想できますね。



ブルーギルはコイ科の小型魚と混泳すると食べてしまいますが、
こいつは意外と大丈夫なのでちょっとしたアクセントになる魚だと思いますよ。
ショップで見かけてもそれほど高い魚ではないと思うので
ぜひ、一度水槽の仲間にしてみては?

2012年7月14日土曜日

市場の魚シリーズ44(Plotosus)

最近は学校建設のためほぼ毎日灼熱の中土運びやっています(笑)

お陰で少しずつですが筋肉が10年前の状態に戻りつつあります(笑)

川ではなく、水のない大地で鍛えています!

特に今は一番きつい基礎へ土を運ぶ作業です!

参加者の若者に負けるわけにはいきませんからね。

村人の助っ人が少ない日は特にきついです(笑)

泣きそうになることも・・・(笑)




さて、今日は市場の魚シリーズ44(Plotosus)です!

PLOTOSIDAE(属)というとパッとしませんが、実はゴンズイもこの仲間です(Plotosus lineatus)。

その仲間のPlotosus caniusを紹介いたします。

ゴンズイは海水域から汽水域までが基本的な生息域ですが、

本種はさらに淡水域にも進入します。


実際にトンレサップ湖の数キロ手前のトンレサップ川でも

偶然ですが確認しました!この辺りは完全に淡水域です。

当時はまさかここまで来るとは思っていなかったのでとても驚きました。

一方でカンボジアの汽水域付近ではけっこうよく見かける種です。

夜間採集などでは岸近くでエサを探して泳いでいるところも観察できますよ。



日本のショップでも時々見かける魚ですよね。

実際に幼魚サイズであれば淡水飼育も簡単だと思います。

上の幼魚(約100mmSL)は我が家でも数ヶ月普通に飼っていました。



上の写真は汽水域で漁師さんの船に乗り投網で採集した個体です。

このときはマッドスキッパー採集にいったのですが、

個体数が少なかったことと、腕が悪く採集できませんでした(泣)

嫌な思い出です(笑)





2012年7月12日木曜日

カンボジアでの魚養殖(魚病)

今日は朝知り合いの方から連絡があり、

養殖場のクララが大量死してたとのことで、なにかアドバイスをというものでした。


すぐにへい死した個体の写真を送ってもらい確認しました。

クララの頭は固い骨で覆われているのですが、その降端部(肉との間)に

穴が開くという症状でした。


これまでに養殖クララは嫌というほど見てきましたが、

この症状は初めてみるもので、まともな回答もできませんでした。


そんな自分が悔しいですよね。

水族館で飼育する個体なら間違いなく、手持ちの抗生物質で薬浴し、

改善されなければ他の抗生剤を使うか、

経口投与に切り変えます。



今回はいろいろ調べると、エドワジエラ症という東南アジアのナマズによくある

症状だということが分かりました。

この病気は日本でもヒラメやアユなどにも見られる病気のようです。


基本的にはテトラサイクリン系の薬剤での治療となるようなので、

今回もそのようなアドバイスをしました。


水槽飼育と養殖とは似ているようで規模も違いますし、

環境も違いますので、全てが応用できるわけではないんですよね。


そこがもどかしく、悔しいところです。


何とかクララが投薬で持ち直してくれるといいのですが。


市場の魚シリーズ43(コチの仲間)

今回も汽水系ですが市場の魚シリーズ43(コチの仲間)を紹介します。

正直、コチの仲間はほとんどわかりません(笑)

細かい紹介をしたいところですがそこまで知識がないのですみませんっ!!

偶然採った個体ですが、採った以上は調べなくてはいかないので大変です(笑)

最近日本ではコチのルアー釣りが盛んですよね。

コチは調べるとけっこういろいろと種類がいるようですね。

下の魚はInegocia japonicaだと思います。

日本にもいるコチですね。


続いてはPlatycephalidae sp.です。

これは検索しましたが分かりませんでした(笑)

情けないですよね !↓!


最後はPlatycephalus indicusです。

これは一発で分かりました!

これらのコチは海岸線に近い町市場でならたいてい見ることができます。

でも、どれも同じ魚として扱われています。

よく標本用に市場でも魚を買うのですが、

同じ種類は数尾いれば十分で違う種類をたくさん欲しいのですが、

その違いが分からないおばちゃんはなぜこれは欲しくて、これはいらないのかが

分からないようでいつも不思議がられます(笑)



下の写真は採集していた浅い水域で見かけたときのものです。

大きな個体は40-60cm級が売られているので

ルアーで狙ったら面白いかもしれませんね!