今回は数年間通っていたカルダモン山系の河川を紹介します!
ここはメコン水系とは別の水系で山脈に降った雨が山の傾斜を縫って海へと流れる
短い河川です。
そのためブラックウォーターの水域が多く見られます。
また、この地域は主に潜水して観察するフィールドに使っています。
でも家のあるシェムリアップからは車で2日かかりとても遠い場所なので
そう気軽に行けないのが難点です。
ここで主に観察している魚はBetta primaですが日本のアクアリストにはあまり人気のない
魚ですね(笑)でも、ゴーグルを装着して水中に入ればそのイメージも一変しますよ!
水中に入ってすぐに出会うのがRasbora pavieiです。
ラスボラはこれまでに10種類をカンボジアで確認していますがここではこの種だけです。
Rasbora pavieiは数尾から数十尾の群れを形成して中層から表層付近を遊泳しています。
体側に走る濃い青色のストライプが一際際だって見えます。水槽ではなかなか出ない色で
す。
その他のコイ科はPuntius binotatusが見られます。この種はあまり日本のショップで
は見られない種ですが、2対のヒゲと深いオリーブ色のボディはキレイですよ。でもやや気
が荒いのか水槽内で混泳すると喧嘩をします(笑)それでも可愛いですよ。
Betta primaの分布はタイ湾の西と東側(今回のフィールド付近)にかたまっており、
その地域から数百キロ離れたメコン水系のラオス・カンボジア北東部に分布するとされて
いましたが、カンボジア中部のメコン河水系の小河川や私の家があるトンレサップ湖周辺
の小規模の山間部河川でも確認しているので分布範囲はもう少し広がるようです。という
よりも、これまでの3地域のうちの2地域間を埋める形になるので分断された地域がなくな
るということです。
これはまだ調査をしている間のイメージですのでもう少し情報集めが必要ですが・・・
がんばります(笑)
ともかく、水中は別世界です!いつもながら人間の生活にどっぷり浸かっている毎日なので水中はやっぱり癒されます!
このレポートは3回くらいに分けて紹介しまーす。
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