2015年10月11日日曜日

トンレサップ湖魚調査4(最終日)

調査の最終日はすごく良い天気で
 
暑いくらいでした。
 
 
上の写真には手前の両脇に大きな木があります。
 
この木の裏側には人が村まで歩く道があるはずなのですが、
 
雨季のために水没してしまっています。
 
6月末にぐっさんが撮影で来られた時は
 
ここを歩いたのですが・・・
 
この時期は歩けません(笑)

 
村はこの土地ならではの景色をつくっていました。
 
この村はこの時期が一番カッコよく見えるんですよね。
 
でも、住む人たちにとっては乾季よりはちょと不便かもしれませんが、
 
以前、おばさんに聞いたら「雨季の方が良い」って言っていたので
 
陸で一年中暮らす僕らにはわからない感覚なのかもしれませんね。

 
今回の調査にはタイのウボンラチャタニから
 
チャイウットさんという学者さんも参加しており、
 
調査期間中はいろいろと魚について学びました。
 
情熱大陸さんの取材時に採集したSchistura sp.の標本も
 
チャイウットさんの研究室に送ってあります。
 
滞在期間中には2度も家に来てくださり、
 
とても楽しい時間を過ごすことができました。 

 
さて、この日の調査も前日と同様に
 
トンレサップ湖岸に設置された定置網漁の魚をチェックします。
 
 
こうして見ると、
 
トンレサップはデカいですよね(笑)
 
それでも、今年は水が少ないのですからマックスサイズではないんです(汗)
 
これまで湖の大きさについては触れたことがないので、
 
ここで簡単に書かせてもらうと、
 
日本一大きな湖である琵琶湖の湖面積は約670k㎡です。
 
そして、乾季のトンレサップ湖の湖面積は約2,500k㎡、
 
それが雨季になると最大で約15,000k㎡にまで増大します。
 
 
乾季でも琵琶湖の約3.7倍
 
雨季なら琵琶湖の約22倍です。
 
トンレサップ湖自身では約6倍になるんです。

 
こんなに水量が変動する湖は世界中でもそうそうありません。
 
ちょっと変わった湖なんですよね。
 
湖面積ではデカいのですが、
 
実は水深は浅いんです(笑)
 
琵琶湖の最深部が104mなのに対して
 
トンレサップの乾季の平均水深は1-2m程度
 
それが毎年約8m増減するので
 
雨季の平均水深は9-11mくらいしかありません。

 
湖といってもそれぞれ歴史や誕生の成り立ちが違うので
 
その湖にしかない特徴をみんな持っているんですよね。
 
 
さて、横道にそれてしまいましたが(笑)
 
1ポイント目でたくさん入ったのは
 
インド方面から来た外来種のローフーです。
 
この魚はコイ科のLabeo rohitaという魚です。

 
元々は商用目的の養殖対象種として持ち込まれたものですが、
 
僕の調査でも自然水域で捕獲されているところを見かけたことがあるので
 
徐々に自然水域に広がりつつある種だと思われます。
 
とはいっても、いまさらどうすることもできませんが、
 
今後はこうした養殖魚の対策なんかもしていかないと
 
メコン水系の多様性に大きな変化が現れる可能性が示唆されます。

 
上はコイ科のCyclocheilos enoplosです。
 
日本のニゴイみたいですね(笑)
 
メコンではよく見かける魚の一つです。

 
上と下に写っている体高の高い魚は
 
Puntioplites proctozysronというコイ科の中型種です。
 
この種はトンレサップやメコンなどの広い水域から
 
その末端にある河川の上流まで進入する魚で
 
広い水域で見かける魚です。
 
可愛い姿なのでアクアリウムに最適なのですが、
 
すごく臆病なのと、一般的なペレットには慣れない事が多く
 
飼育は意外と難しい魚です(苦笑)

 
最後はこの日も採れました。
 
Wallago attuです。
 
これだけ並んでいるとすごいですよね。
 
 
 
こんな感じで調査は無事に終わりました。
 
最後にアロワナ池も訪問し、
 
施設をチームのみんなにも見てもらいました。
 
 
実はこの調査中ずっと船酔いしていて
 
いつものようにテンションが上げられなかったのが
 
悔しいデス(泣)
 
 

2015年10月10日土曜日

トンレサップ湖魚調査3

 
今回はちょっと魚ネタではなくて、
 
調査の時に見かけたネタです。
 
上の写真はカンボジアではよく見かける雨季の湿地ですが、
 
そんな所にもキレイな水草が花をつけていました。
 
こちらはガガブタの様な花をつける浮葉性のタイプですね。
 
我が家のスイレン鉢に入れたいのですが、
 
いつも枯れちゃうんですよね・・・

 
そして、こちらはすべてが四葉のナンゴクデンジソウ(南国田字草)と
 
紫の花をつけるのはコナギのような植物でした。
 
これも名前がわかるといいのですが・・・(苦笑)
 
勉強不足ですみません!
 
 
最後は植物ではなく、
 
僕の嫌いなヘビです。
 
ニシキヘビの子供ですかね??
 
顔つきが怖いです・・・

 
 

トンレサップ湖魚調査2


 
午後からは別のポイントへ移動しての
 
調査となりました。
 
今回は湖岸エリアに設置された定置網での捕獲です。



上の写真は網の一つで、
 
杭を打った後に網を張り、
 
最後に行き止まりとなる竹のカゴに入ってしまうという網ですが、
 
これと同じ形をした網が日本の琵琶湖などにもあるんです。
 
琵琶湖ではエリと呼ばれています。
 

 
そんな網に入ったのは小さなコイ科の魚たちでした。
 
他には大型のナマズの仲間ワラゴー(Wallago attu)もいました。

 
他にはテッポウウオなども!


 
下の写真の細長いナマズは
 
Phalacronotus bleekeriです。
 
たまに日本のショップでも見かける魚です。

 
帰るころには
 
天気も良くなりトンレサップ湖はとてもきれいでした。
 
 

トンレサップ湖調査1

 
 
数日ぶりのアップですが、
 
昨日までプノンペンからプロジェクトチームの皆さんが来られ、
 
トンレサップでの調査を行っていました。
 
その調査に同行させていただき、
 
魚写真撮影用に魚を持って帰ったのですが、
 
持ち帰った数が多かったので(汗)
 
毎晩、撮影三昧の日を送っていました(笑)

 
この日は湖へ出た途端、
 
スコールが始まってしまい、
 
1時間ほど湖上でひたすら待機していたのですが、
 
雨を避けるために船にシートをかけたため、
 
気付いたら船酔いしていて
 
気分が悪いまま一日が始まりました(笑)

 
今年は水量が少ないので
 
魚たちもどうかなーなんてみんなで話しながら雨が止むのを待ちました。

 
雨がおさまってすぐに
 
網を上げにいった小舟が戻って着ました!!
 
この日の大物はこのBoesemania microlepisです!
 
とはいっても4.5kg程なのでまだまだです!
 
それでも、大きな魚が湖で見られるのは嬉しいですよね。

 
他にもいろいろな魚たちが見られましたが、
 
正直、ちょっと種類が少ないかなーというのが感想でした。




 
淡水カレイもいました!!

 
日本のアクアリストさんたちが良く知っている魚は
 
下のちょっと変な顔をしたナマズ
 
パービャウ(Belodontichthys truncatus )ですね!
 
右端にいるのはジャイアントグラスパーチで知られる
 
Parambassis wolffiiです!
 

 
そして、下の写真はパンガシウスの仲間です。
 
ほとんどはカイヤンことPangasianodon hypophthalmusですが、
 
スポットパールンことPangasius larnaudiiやPangasius macronemaも見られました。
 
 
そんな中で、今回のお宝だったのは
 
このPangasius mekongensisです!
 
なかなか出会うことができなかった魚なので
 
すっごく嬉しかったですね。


そうこうしているうちに雨もやみ、
 
風もおさまった湖面はとてもきれいでした。
 
空と湖の境がわからないほどです(笑)
 
 

2015年10月5日月曜日

今年のネズミ狩り

 
今年も予定通りトンレサップ湖へみんなでネズミ狩りへ行ってきました。
 
でも、今年は雨量が少ないので湖の水位が低くみんな心配していました。

 
実際に行ってみると、
 
やっぱり・・・
 
湖岸の浸水林の大木が思った以上に水没していなくて、
 
船で良いポイントを散々探しましたが、
 
これ!というポイントは見つかりませんでした。
 
 
例年ならどこでもいいんですけどね・・・

 
今年も浸水林に入るように小舟を引き連れてのネズミ狩りでした。

 
何とか場所を決めて船を停めると
 
すぐに木の上にいたネズミをネズミハンターのおじさんが仕留めました!
 
その時に木から落ちてきたのが下の写真のネズミです。


 
みんなも意外とすぐにネズミが出てきた事で
 
テンションが上がり、早速小舟に乗って浸水林へ散らばっていきました。
 
気付いたら、船がなかったので(笑)
 
残った人は泳いで散策です!
 
 
ひとしきり、泳いでネズミを探しましたが、
 
全然見当たりません・・・
 
諦めかけた頃、赤い毛の大きなリスが現れたので
 
これを仕留めようと狙いを絞ってやったのですが、
 
3回目のチャンスの時、
 
パチンコのボディーが折れてしまい、
 
一度船へ帰ることに・・・
 
そんな時に限ってリスのポジションが良くて、
 
今なら落とせるっ!・・・
 
って場面が何度かありましたが、すでに遅し・・・
 
一度船に帰り、スペアのパチンコを取りに行きました。

 
船に戻ると、数尾のネズミが採れていましたが、
 
数える程しかいません。
 
腕利きのカンボジア人が20人はいるのにこの数ですから
 
今年は相当難しいんでしょうね。
 
船に戻っていたカンボジア人もテンションがいつもよりも低かったです(笑)

 
さらに、もう一度でなおして散策しましたが採れず、
 
最後は船に乗って浅いポイントを攻めた時に、
 
今回一緒に連れて行った知り合いのサイハー君が1尾仕留めてくれました。
 
昨年も少なかった方だそうですが、
 
それでも、100尾近くは採れたので
 
それを思うと、今年はお手上げですね。

 
2時をまわると、
 
風邪が出て来て、そのままスコールが始まり、
 
今年のネズミ狩りは終わりました!!

 
 
また、来年に期待したいところです!
 
かなり不完全燃焼です・・・
 
 
そんな中でも、良いことも!
 
今日はタイからチャイウットさんという魚の研究者さんが研究室に来られ、
 
魚関連の楽しいお話ができました。
 
ダトニオ情報もあるので
 
今後の調査に役立てられたらと思います。
 
 
山あり谷ありですね(笑)
 
 
 

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