今回の川遊びシリーズの最後ですが、
プチ調査をした際に
気になっていて確認したかったドジョウの仲間(Pangio sp.)の
姿を見にポイントへ行ったのですが、
そこはいつも見慣れていたポイントとは
違った光景がありました。
簡単にいうと、
川は場所やそのタイプにもよりますが、
基本的に浅くて流れの速い「瀬」と
深くてゆったり流れる「淵」の組み合わせで成り立っています。
その一つの淵にも
深い岸辺と浅い岸辺があります。
このポイントはその淵に当たる場所で
いつもその魚がムチャクチャ溜まっている淵があり、
毎年調査をしているポイントなので、
もうかれこれ8年間通っています。
その深い岸辺は左岸側にあり、
乾季のこの時期でも毎年腰から胸くらいまであるような
深い場所だったのですが、
この日訪れてみると、
なんと左岸側の淵がなくなっていたんです(笑)
あの深かった淵には砂が堆積していて
水深は5-10cmほどしか・・・
そして、浅かった反対の右岸側が深い淵になっていて
この日は腰くらいまで水深がありました。
肝心の魚はちょっと少なかったですが、
右岸側の深い淵に張り出した大木の根っこの中を隠れ家として
潜んでいるのを確認することができました。
この8年間の間には何度も洪水などがあり、
河川の形も変えてきたのを見てきましたが、
改めてここまで流れが変わるのを目の当たりにしたのは初めてでした。
でも、それと同時に魚たちの適応力も同時に知ることができたので
いろいろと勉強になったプチ調査でした。
日本の河川の多くは洪水から人々の生活を安全にするための「治水」、
そして、次に水を利用するための「利水」事業が施されている川が多いです。
本来、日本の川も戦前、または江戸時代以前は
自然の流れに任せた河川がたくさんあったので
その多くはヘビのようにクネクネと曲がりくねって蛇行する
河川だったんですよね。
現在、そんな光景は日本ではあまり見れませんが
カンボジアでは逆にそんな河川がまだまだ残っています。
洪水の度に川の流れが変わり、
氾濫した際にできた三日月湖なんて言葉は
小学校で習った方も多いのではないでしょうか。
そんな自然の力で作られ、消えて、またつくられる・・・
自然の川の流れを見れるカンボジアは
魚や河川が好きな人には最高の地の一つだと今回の小さな発見で
改めて気付かされた1日でしたっ!
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