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2016年8月30日火曜日

磨き上げる

 
これは4年前にラオス国境の村で魚調査をした際に
 
泊めてもらった家のおじさんがせっせと作っていた
 
イルカとゾウの木彫りです!
 
懐かしくなったので
 
載せちゃいました(笑)!
 
 
木彫りの置物はカンボジアではよく見かける
 
お土産ですが、
 
作る側としては結構大変な作業なんですよね。
 
僕も趣味でちょこちょここういった作業をするので
 
その工程がそう簡単なものではないのはよくわかっているつもりです。

 
そう考えると、
 
こんなにたくさんよく作るなあ!って思っちゃいますよね。
 
日本の様に特別な工具があるわけでもなく、
 
古びた旋盤やグラグラのた卓上グラインダーがあるくらいです。

 
木彫りは昔ながらのものですが、
 
普段の生活で何気なく使っている金属、プラスチック製品も含めて
 
ものを作り出すには多くの人や
 
時間を使って出来上がってるんだと思うと、
 
スゴイですよね!!

 
皆さんも時間がある時に
 
手元にあるものをじっくり見てみると、
 
いろいろな工程を想像することができると思います。
 
そんな時間もたまにはいいですよね~


2016年8月29日月曜日

後姿

 
こちらはバイクタクシーに乗った時の
 
ドライバーの後姿デス。
 
というか頭しか見えないのですが(笑)・・・
 
 
昔はトゥクトゥクもなく、
 
どこへ行くにも
 
ゲストハウスの前にいるバイクタクシーのおじちゃんの
 
後ろに乗って魚採りに行ってたのですが、
 
いつの間にかそんなこともなくなり、
 
自分で好きなことろへ行くようになり、
 
何気ない光景ですが、
 
懐かしい思い出となってしまいました。
 
たった十数年の間でも
 
目まぐるしく自分のまわりも変わっているんですよね。
 
それは日本でも同じことだと思います。
 
それを考えると、
 
今をしっかりとかみしめながら楽しんでおくのも
 
大切ですよね!
 
 

干物

 
ふと!カンボジアにいて
 
思った事ですが(笑)
 
トンレサップ湖の水上村の軒先で干されていた
 
魚の干物を見て日本のアジの干物を思い出しちゃいました(笑)
 
その思いはただ一つ!
 
「食べたいっ!」です(笑)
 
 
 
思い返すと、
 
長い間食べてないんですよね。
 
日本にいる頃はよく食べていた
 
ものなのですっごく懐かしい思いがこみ上げてきます(笑)
 
今度帰ったら食べたい一品ですっ!
 
 

久しぶりの採集

 
そして、午後からは
 
先生のリクエストでトンレサップ湖岸沿いに広がる
 
湿地で採集をしてきました。
 
でも、生憎雨季に入っているため、
 
水深が深くて思う様な採集ができませんでした。

 
それでも、氾濫原エリアを代表する
 
スネークヘッドをはじめ、
 
グーラミー3種、コイ科2種、ドジョウ1種その他いろいろとれました!!!
 
やっぱりフィールドで見る魚はキレイでした。
 
 
 

タウナギの卵

 
センターへ中野先生を案内した際に
 
偶然、センターのおじちゃんが近くの水田で捕まえたタウナギを
 
今晩食べるためにさばいているところでした。
 
その時に初めて見たのが、
 
このタウナギの卵です。
 
 
タウナギは氾濫原に広く生息する魚なので
 
そんなにじっくり飼育したり観察したことがなかく、
 
こうして卵を確認するのも初めての事となりました。
 
卵は意外と大きかった事と、
 
だいぶ発達し成熟しており、産卵期も近いのでは
 
ないかという事がわかりました。

 
魚の卵を見ただけでも
 
僕にとっては大きな情報ですし、
 
こうした小さな情報がまだまだ足らないなーというのが
 
今感じている思いです(笑)
 
そのくらいまだまだ知らないことだらけなんですよね。
 
もちろん産卵期は予測できるので今頃だという事は
 
わかってはいますが、
 
それはあくまでも文献や他の魚や、このカンボジアの環境から
 
推測しただけの情報です。
 
それに比べれば
 
実際にみたこの日の1個体から得た情報にはかないません。
 
それだけ実際の情報を大切にしたいですし、
 
その情報は絶対に嘘をつきませんからね。
 
 
 
いや~まだまだ知りたい事が山ほどありますね(笑)
 
 この日の晩御飯は
 
このタウナギとカエルだそうです。
 
レモングラスをいれて美味しい料理を作るんでしょうね!!


アロワナ池へ

 
昨日はこのブログを通じて出会った
 
愛知県の水産高校で先生をされている中野さんが
 
カンボジアに来てくださいました。
 
中野さんは水産の先生でもあり、
 
ダトニオ好き!という事で
 
アロワナ池にも案内し、
 
センターの様子も見てもらいました。
 
 
 
正直、日本の施設とは比べ物にならないくらい
 
良いとは言えない環境なので先生も驚かれたと思います(笑)!

 
でも、逆に日本の方々にもその現状を
 
知ってもらえるという事が大切なのかな?と思っています。

 
ここ数日はいつも見ている風景や
 
景色からいろいろと考えさせられる日が続いています。



スコール

 
このところ、連日スコールが降る
 
シェムリアップです。
 
欲しい時に降らないのに
 
ありすぎる時にたくさん降るんですよね(笑)
 
 
それが雨なんですね(笑)
 
 

トンレサップ湖で

 
またまたブログを数日サボっちゃいました(汗)
 
その間の様子をアップします!!
 
先日、今年も文科省のSGHプロジェクトに参加している
 
岡山学芸館高校の皆さんがカンボジアを訪問され、
 
今回は漁村でのゴミ拾い活動から
 
自然環境保全の運動をされました。
 
 
最初に地元の小学校を訪問し、
 
小学生と日本の高校生がグループを作り、
 
村周辺道路沿いのゴミ拾い運動をしました。
 
 
運動をする前には
 
高校生が事前になぜゴミを拾うのか?
 
ゴミ拾いをすると何が変わるのか?
 
などの説明をしました。
 
 
そして、村の方々の協力の下、
 
ゴミ拾いがスタート!!
 

 カンボジアではまだまだゴミへの意識が低いので
 
たくさんの生活ゴミがありました。
 
いくらでもありますね(笑)
 
この問題は多くの人がわかっているのに
 
なかなか進みません。

 
いつか大きな問題になるのでしょうが、
 
問題になってからでは魚や生きものたちにとっては
 
遅い事態になりかねません。
 
カンボジアへ来てずっとこの問題はいつも頭の隅にあります。
 

 
 
それでも、ゴミは一つでも拾って処理すれば
 
どんなに小さなゴミでも
 
そこの自然環境は少なくとも必ず改善されます。
 
この先、しっかりとしたゴミ処理システムの確立と
 
それを有効に活用できる
 
住民の意識改善は外せない課題となりそうです。

 
今回の活動に参加させてもらい、
 
良くも悪くも改めてゴミの扱いに関する問題を
 
考えさせられた一日となりました。
 
 

2016年8月24日水曜日

メコンの水中5ボティア

 
そして、もう一つ嬉しい場面に遭遇しました。
 
トンレサップやメコンではこれまで16年魚を見てきましたが、
 
その中でも特に好きなドジョウの仲間(通称ボティア)を
 
水中で見ることはできませんでした。
 
それが叶ったのは嬉しい瞬間でした(笑)
 
 
しかも、2種類のボティアに出会ったんです(笑)
 
 
まず、最初はタイガーボティアなどの名で知られる
 
Syncrossus helodesです。
 
現在は学術上、Botia属ではなくSyncrossus属ですが、
 
長い間慣れ親しんだボティアの名は好きですね(笑)
 
 
上の写真は水深2m程のかなり緩やかな流れの溜りで、
 
ロゴのCとFの間辺りの川底にいるんです(笑)!!
 
 
 
それをアップにしたのが下の写真です。
 
肉眼だとはっきり見えるのですが(苦笑)・・・
 
警戒心が強かったので
 
かなり遠い場所から撮影して
 
そのあと近寄ったらすぐに岩陰に逃げちゃいました。
 
ほんの数秒の出会いでしたが、
 
嬉しかったです。
 
トンレサップ川などではよく出会う魚ですが、
 
潜っても見えないですからね(笑)
 
ここで出会えたのはラッキーでした。

 
そして、もう1種はレッドフィンボティアの名で
 
何十年も前からアクアリストには知られている
 
Yasuhikotakia modestaです!!
 
こちらは想像通り流れの強い水域を好んでいるようで
 
人が泳げないエリアを悠々と泳ぎながら
 
水槽でも見られるように
 
時々岩の上で休んだりしていました。
 
ただ、この種も警戒心が強いので
 
ちょっと動くと深場に逃げちゃいます。

 
それでも、辛抱強く待っていると、
 
出て来てくれます(笑)
 
時には2-3個体で姿を見せてくれました。
 
きっとあの深場の岩の斜面にはたくさんいるんでしょうね(笑)
 
本当に言葉では表現できないくらい
 
興奮したひと時でしたっ!!
 
 

メコンの水中4

 
今日もメコンの水中シリーズです!
 
今回紹介する魚も
 
先日と同じ流れの比較的緩やかな浅い場所です。
 
 
ここで一番多くみられる魚が
 
このPoropuntius normaniです。
 
Poropuntius normaniはその姿からもわかるかと思いますが
 
コイ科の中型種です。
 
同じPoropuntius属はけっこう種類がいて、
 
カンボジアの上に位置するラオスあたりには
 
いろいろな種が局地的に見られます。

 
大きな特徴は何といっても
 
尾びれの縁に黒いラインが入る事ですかね。
 
遠くから見てもすぐにわかります。
 
 
下の写真では昨日紹介した
 
Scaphognathops bandanensisと一緒に
 
摂餌をしていますね。
 
このように多様な種が同じ水域で
 
泳ぐ姿って興奮しちゃいます(笑)


2016年8月23日火曜日

初公開メコンの水中3

 
今日は先日に続いてメコンの水中を少し紹介します。
 
場所は先日紹介したメコン本流ですが、
 
流れの強いエリアではなく、
 
かなり岸際に近い浅い場所の魚たちです。
 
ここは人でもすこし踏んばれば
 
動ける位置だったのでだいぶ楽でした。
 
 
ここで出会った魚の最初は
 
先日も紹介したカンボジアで一番美味しい魚
 
Mekongina erythrospilaです。
 
とはいっても、本流の流れの強い深場にいる成魚ではなく、
 
10cmくらいの未成魚でした。
 
ここでは三個体ほど見かけたのである程度
 
このサイズのMekongina erythrospilaとしてこうした条件の水域を利用するんだな~
 
という事がある程度言えそうですね。
 
この魚はずっと水中でどんな風に泳ぐのか!??
 
見たかった魚の一つなので
 
成魚・未成魚共に違った水域を選び、
 
それぞれの生活の一部分が見れたのはすっごく良い収穫でした。

 
 
 
続いての魚ですが、
 
こちらはちょっとマニアックなコイ科の
 
Onychostoma meridionaleという魚です。
 
このOnychostoma属はどちらかというと、
 
インドシナ半島で見てみると、
 
カンボジアを生息域の南端としているようで、
 
カンボジアよりも北部に位置するラオス・タイ辺りのメコン水系に多そうですね。
 
この種に限ってですが、
 
今回数か所で見かけた結果、
 
流れはある程度あることろを好むようで、
 
単独遊泳が多いかったですね。
 
全体的に水深1-2m前後の浅い水域で見かけることが多く、
 
深い場所にはあまり侵入しないようでした。
 
そしてもう一つはすっごく!素早いです(笑)
 
かなり俊敏です!
 
それぞれみんな種によって動きが違うので
 
水中で観察するといろいろとわかって面白かったです。

 
そして、今回紹介する最後は
 
またまたコイ科になりますが、
 
Scaphognathops bandanensisという魚です。
 
この魚はパッと見ではひし形で薄っぺらい体型のフナみたいな感じですよね(笑)
 
そんなScaphognathops bandanensisですが、
 
Scaphognathops属には3種知られていて
 
カンボジア国内でも3種確認しました。
 
その中では一番よく見かける種ですが、
 
見た目は皆そっくりです(笑)
 
でも、背びれの基条数や口の形状をみればすぐに同定できます!

 
この魚も岩のコケなどを食むので、
 
魚体を横にして食んでいる時は
 
鱗が太陽光に反射して、
 
水上からも見えるのでキレイです!!
 
 
今回もアクアリストさんにはちょっとパッとしない魚かも
 
しれなかったですが、どの種もメコンでは欠かせない種です!
 
これからもそんな魚たちを紹介できたらと思っています!
 
 
 
 

2016年8月22日月曜日

晴れと雨

 
今回は何でもないネタなんですが、
 
昨日は久しぶりに雨も降らず、
 
40度越えの暑い1日でした。
 
そんな時は雨が恋しくなるんですよね(笑)
 
 
人ってないものを欲しくなるんですよね(笑)
 
 
 
 
と思っていたら、
 
先ほどスコールが降り始めました・・・
 
そのお蔭で家に帰れません(笑)
 
 
 
難しいものですね~
 
 
 
 

咽頭歯

 
今日は少し話題を変えて
 
咽頭歯についてのネタです!
 
咽頭歯(いんとうし)は漢字のごとく、
 
喉の奥にある歯のことです!
 
この咽頭歯はカンボジアに生息するコイ科の
 
Cyclocheilos enoplosという魚のものです。
 
コイの仲間の多くはサメやブラックバスの様に鋭くギザギザの
 
歯が口の中にはありません。
 
その代わりになかなか目では見えないところではあるのですが、
 
喉の奥にこの歯があり、
 
左右の咽頭歯をすり合わせて
 
食べ物を砕きます。
 
日本でも有名なコイが10円玉を口の中で曲げてしまうのは
 
この咽頭歯があるからです!!
 
 
また、咽頭歯はコイ科の中でも
 
種によってすべて形態が異なっているので
 
咽頭歯の形からも種がわかることもあるようですね。
 
コイ科とはいっても皆それぞれ体の大きさもスタイルも違いますし、
 
食性も違いますからね。
 
日本の淡水魚でいえば、
 
姿が似ているタモロコとホンモロコの咽頭歯も違います!
 
 
 
 
・・・という訳で、
 
2012年の大分昔の写真ですが、
 
漁師さんの家で食べた夕飯に出たCyclocheilos enoplosの
 
あっさりスープがこれです!
 
 
その時に、ちょうど咽頭歯のことが頭に浮かんだので
 
鰓の隙間から箸を入れて
 
突いてみると、出てきました!!

 
見た目では左右同じような形で
 
結構しっかりとした歯でした!!
 
もし、コイ科の魚を食べる機会があれば
 
ぜひ!咽頭歯探してみてください(笑)
 
 
僕の故郷の湘南海岸にも時々5センチくらいの咽頭歯が
 
転がっているそうです。
 
おそらく江の島に流れ込む境川や隣の引地川に生息するコイが
 
大水の時に海に流れたりして死んでしまった個体が
 
打ち上げられて咽頭歯が海岸で見つかるのだと思います!
 
 
それ以外にも、
 
弥生時代など大昔の遺跡の貝塚などからも
 
コイ科の咽頭歯が見つかるそうです。
 
それくらい強くて硬い歯なんですね~
 
 
魚の歯のネタでしたが、
 
奥深いデス・・・!!
 
 

2016年8月19日金曜日

初公開メコンの水中2

 
続いて紹介する魚も2種です!!
 
潜水場所は前回と同様です。
 
 
先ずはカンボジアではわりと一般種の魚でもありますが、
 
やはり流れの早い場所を好む魚
 
Lobocheilos melanotaeniaです。
 
コイ科の魚でよく見かける魚です。
 
ただ、ここまで流れの早い水域でなくても見られる種なので
 
スクープ写真ではないのですが(笑)
 
僕にとっては水中での初対面だったので
 
新鮮でしたね~!

 
とてもスレンダーなボディーは
 
この流れにも最適のようです。
 
かなり余裕を持って泳いでいましたが、
 
どちらかというと、
 
びゅんびゅん泳がずに、
 
力を温存しているかのように前にも後ろにも進まず、
 
最低限のパワーでピタッと止まっていました。
 
いやーカッコ良かったです!!
 
 
 
 
 
そして、
 
今日の目玉はこれっ!!
 
カンボジアのストントレン州のシンボルにもなっている魚で、
 
カンボジアで一番美味しい魚!といわれている魚です!!
 
 
その名はMekongina erythrospilaです!
 
メコンギナという属名だけあっていかにもメコンの魚!という感じですよね!
 
カンボジアでナンバーワンの魚という事で
 
確かに高いのですが、資源量としてはある程度
 
安定している様に感じています。
 
ただ、現地で消費され、
 
流通面が不安定ですので首都プノンペンでもそうそう
 
見かけることはありません。
 
ましてやシェムリアップの町では見たこともありません。
 
それでも、プノンペンでもシェムリアップでも
 
多くの人がこの魚を知っていて
 
美味しいという噂だけはしっかりと伝わっているんですよね。
 
そこはすごいところです!!
 
 
ただ、アクアリストにとっては難儀な魚で、
 
すっごく喧嘩っ早いんですよね(笑)
 
数年前に5-6個体活かしたまま研究室に持ち帰って
 
飼育した事があるのですが、
 
ものすごく喧嘩して、
 
手に負えませんでした(笑)
 
アクアリストの皆さんもそんな魚に出会った事あるかと思います。
 
まさにそんな魚なんです(笑)

 
そんなメコンギナの水中写真がこれです!
 
これはアルジーイーター以上に神経質で
 
なかなか姿を見せてくれなくて、
 
浅場には絶対に来ませんでした(泣)
 
 
でも、岩のコケを食むときに体が横向きになるので
 
魚体が太陽光に反射してキラキラ光る様子も観察できたので
 
とても僅かな時間ですが、
 
生活の一部が今まで頭の中で描いていたのと同じ光景だったことが
 
嬉しかったですし、目の前にこの魚が泳いでいる事そのものに
 
興奮しちゃいましたね~
 
いやーマジで大興奮の時間でした。
 
 
 
 
日本も夏になり、
 
多くの方が水辺にいく事も多いと思います。
 
カンボジアからもNHKニュースを通じて日本の様子も
 
見ていますが、水の事故が多発していると聞いています。
 
水辺ではしっかりとした行動をとらないと
 
楽しいはずの時間が取り返しのつかない時間に
 
変わってしまう可能性を秘めています。
 
水に入る際はこれでもかというくらいの注意を払い、
 
自分の力を過信せずに
 
控えめなくらいの気持ちで接してください。
 
水に携わる魚屋としてこれまでに何度も
 
怖い経験をしたり見てきました。
 
水辺では楽しさよりも
 
無事に終えることを第一に考えて行動してください。
 
そこまで慎重になって損は絶対にありません。
 
どうか楽しい夏になる様願っております。
 
 

初公開メコンの水中1

 
やっと決心がつきました(笑)
 
この写真はいつかアクアリウム雑誌にのレポートにしようと思っていたのですが、
 
気が付けば半年も経ってしまい、
 
これを機にここで紹介することにしました。
 
 
ちょっともったいぶっちゃいました(笑)
 
なぜここまで迷ったかというと、
 
潜水して水中とそこにいる魚を見た僕自身が
 
ものすごい衝撃と感動を感じたので
 
今までにないくらい興奮してたんですよね~(笑)
 
だから少しでも多くのアクアリストに見てもらいたくて
 
その術を探しながら迷っていたんです。
 
 
 
さて、その現場はというと、
 
カンボジア北東部のメコン本流です。
 
その様子が上の写真です。
 
一見すると、何でもない川なのですが、
 
入ってびっくり!!
 
ものすごい水圧で写真の上に書いてあるブログのロゴの
 
「Cambodia」の「C」あたりが僕が行けた限界でした。
 
これまで日本中の河川をはじめ、
 
カンボジアでも多くの河川に入りましたが、
 
ここは広く抜けるような景色に惑わされてしまい、
 
びっくりでした!
 
そのあたりで水深は腰くらいなのですが、水中の岩につかまって
 
両足も底の岩にしっかり固定しないと即流されちゃいます。
 
一度ミスって足が滑って水中をゴロゴロ回転させられながら
 
ものの数秒で30-40メートル下流の淵まで流されちゃいました。
 
ほとんどケガもしないで慌てずに体をコントロールできるまで
 
我慢したので助かりました。
 
しっかり深い底に張り付いて流れの弱いところを選んでの潜水観察となりました。
 
 
その下にいたのが下の写真の魚たちです。
 
今日はその中の2種類を紹介します!!
 
こちらは日本のアクアリストさんにはご存知の
 
ガラ(Garra)属の魚Garra fasciacaudaです。
 
カンボジアには他にも数種類のガラがいます。


 
でも、水中で魚を見てると、
 
その流れもそんなに早いようには見えないんですよね(笑)
 
人は水中では魚には勝てないですね。
 
 
それにしても、
 
ここでは数百尾ものGarra fasciacaudaを観察できました。
 
みんな列をつくって岩のコケなどを食んでいました。
 
夜はどうしてるのでしょうね(笑)
 
寝たら流されちゃいそうですよね(笑)


 
そして、
 
次もアクアリストさんならご存知の
 
有名な魚アルジイーターです。
 
今回はその中のGyrinocheilus pennocki です。
 
サイズはほぼマックスサイズの20cmです。
 
もう一種のGyrinocheilus aymonieriは十年以上前から山間部の河川で
 
水中観察したことがあるのですが、
 
この種はこれが初対面でした。

 
この魚は浅い岸際には絶対に出てこなくて、
 
下の写真の「Cambodia」の「m」よりも先の深く落ち込む斜面に数尾いました。
 
その斜面の先はまず素潜りで人が浸入する事は不可能でしょうね(苦笑)
 
行くならボンベをちゃんと背負って下流の淵から入って
 
川底を進むのが良いかもしれませんね。
 
その川底はこのポイントからは5メートルくらいまで見えましたが、
 
それ以上は見えなかったので最低でも5m以上はあるかと思います。
 
今予想できるいくつかの種がその底には間違いなくいます!
 
見てみたいですね!
 
 
 
さて、またGyrinocheilus pennockiに戻りますが、
 
相当きつい流れなので
 
片手で岩を掴んで、
 
もうひとつの手でカメラを持っているのですが、
 
意外と警戒心が強く、
 
すぐに深場の壁に下がっちゃうんですよね(笑)
 
なので、
 
ヤツが出てきた時は流れの弱い川底に体を固定して
 
水流でブルブル震えるカメラの手をできるだけ固定して
 
何度も何度も撮影してました(笑)
 
その撮影時に思ったのですが、
 
あの頭の曲線と発達した口がなぜそうなったかを
 
この時少しわかったような気がしました(笑)
 
さすがメコンの流れで生き抜いてきた魚ですよね。
 
僕らが気持ちいい~と思う様なトロトロしたな流れの場所にはいないわけです(汗)
 
 
今回はこの2種を紹介させていただきましたが、
 
ちょっと興奮気味な状態で書いたので
 
上手く伝わらずすみませんっ!
 
また次回他の魚を紹介しますね!!
 
一番最後はついに撮影したフォーバーダトニオや
 
毛フグの水中写真も
 
ご紹介しますね!!
 
ダトニオファン・フグファンには必見ですよ!