ページ

2014年2月9日日曜日

トンレサップ調査3(目的の魚)

 
 
漁に参加し始めて2回目から今回の目的の一つでもある魚が入ってきました!!
 
前回は1個体しか見つけられず、
 
文献と照らし合わせても特徴の数値が合わず、
 
困っていたのでたくさん採れて嬉しかったですね(笑)
 
でも、これからもう一度各部位の測定をすべてやり直して文献と比べないといけないので
 
大変な作業が待っています(汗)
 

 
この後、何個体か見つかったのですが、
 
思わぬ魚が紛れていました。
 
確実に僕が探している魚とは違い、
 
これまでは山間部の河川でしか見つからなかったGlyptothorax属が見つかったんです!!
 
意外な魚だったので驚きましたが、
 
これも新たな発見ですね。
 
 
そして、もう一つ探している魚!
 
ホタテウミヘビ属の魚ですが、
 
話を聞くと、昨夜採れたとか・・・!
 
そこにいるよ!と言われて見に行くと、
 
なんと!干物に!!!
 
 
11月にも1個体採っているのですが、
 
この属には2種類怪しいやつがいて
 
歯型と背鰭の形状をみないとどちらの種か分からないので
 
もう少しサンプルが欲しかったのですが、干物では・・・(笑)
 
 
それでも、頭だけ標本としてもらいました(笑)
 
 
 
 
こちらは24時間続けられる作業の一つですが、
 
リエル魚をプラホックに加工するために
 
鱗を取っているシーンです!!
 
 
プラホックはカンボジアを含む東南アジアでは欠かせない調味料ですので、
 
昔は各家庭でお母さんやお婆ちゃんが作っていたそうです。
 
 
 
また、この時期にトンレサップで良く採れることから、
 
内陸の地域の農民がリエルを求めて牛車に乗り、
 
この地まで押し寄せて、数日間泊まり込み、
 
漁師からお米と引き換えにリエルを買い、
 
川辺で家族総出でリエルの鱗を取り、
 
頭と内臓を取り(これは家庭によって差があります)、
 
塩漬けにして内陸の村へ持ち帰ったそうです。
 
 
今はプノンペンやシェムリアップなどの都会の若者はプラホックが臭くて嫌だという人も
 
増えていますし、家庭で作るのは大変なことから、
 
今では市場で加工済みのプラホックを買うお母さんも多いとか。
 
 
時代はどんどん変わりますので
 
いつかはお店でしか見られないものになるかもしれませんね。
 
プラホックは淡水魚の塩漬け(塩辛)ですが、
 
発酵食品ですので、
 
グルタミンが多く含まれており、
 
甘味・塩味・酸味・苦味に次ぐ第5の味覚とされるうま味が凝縮されていますので、
 
食わず嫌いの方にはその成り立ちや成分をしっかりと感じ取ってから
 
挑戦すると、その美味しさがよりいいものに変わるのではないでしょうか?
 
うま味はなんでも80年代に日本人が発見したとか!?
 
 
そんな「うま味」の代表がこのプラホックでもあるんです!
 
機会があればぜひ!一度味わってみて下さいね!!
 
 
 
最初に感じる味の後にじわっと来るおいしさ(うま味)がサイコーデスヨ!
 
 
 
他にもオニテナガエビの大きなものも採れましたよー!
 
このエビはもう少し下流のデルタや海岸線のエリアに多いのですが、
 
淡水のこの辺りでも時々採れます!
 
大きさによりますが、キロ10-30$くらいします!!
 
エビはどこでも高いです(泣)
 
 
 
 
・・・とこんな感じの作業が、
 
 
朝から
 
 
昼、
 
 

 
そして夕方、
 
 
さらには深夜、
 
 
そして朝まで続くんです(笑)
 
2万$を超える稼ぎをたたき出すには24時間体制で頑張らないと
 
採算が合わないのでしょうね。
 
本当に大変な作業です。
 
一度の作業で約15人くらいの人が動きますので、
 
若い男の子のスタッフがたくさんいます。
 
ここは総勢20人ほどですが、
 
隣の網では昼間数えただけで30人近くいました(笑)
 
 
それだけ過酷な作業なんでしょうね。
 
オーナーさんは必至ですよね。
 
 
 
おばちゃんが用意してくれた寝床ですが、
 
僕自身初日は24時間の魚の変化や様子を確認したかったので
 
寝ずにみんなの中に入って綱引き作業や
 
選別作業をひたすらやりました(笑)
 
実際、1時間おきとはいえ、
 
実質は30分もすれば網があがって来るので寝ることもできません(笑)
 
 
また、スタッフの子が例の干物になっていたホタテウミヘビ属の魚が夜に良く採れるという情報を
 
くれていたので、見逃すことはできませんっ!!
 
一緒に行った相棒も10時ごろに爆睡してしまい、
 
ここからは一人で我慢です!
 
 
 
 
 
そして、運よく深夜の2時から3時ごろに採れたんです!!
 
 
その間にも魚のチェックと、
 
選別作業やプラホックつくりなどをしながら眠気に耐えていましたが、
 
ついに4時ごろ爆睡してしましました(笑)
 
 
 
 
そして起きたら翌日の9時で、
 
みんなに遅いと笑われました(笑)
 
 
その前日のバスの中から寝ていないので
 
無理もありませんよね(笑)
 
 
でも、ここからまた1日の作業が始まるんです(汗)
 
 
 
 


0 件のコメント:

コメントを投稿