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2012年4月8日日曜日

琵琶湖の漁師さんパート②

昨日に続いて琵琶湖の漁師さんの話です。
カンボジアの魚のブログなのに最近は日本ネタばかりですみません!
昨日も少し触れましたが、琵琶湖の名産といえばフナずしです!
フナずしはナレずしとも言い、内陸部の地で魚を長期保存するために

産まれた食べ物です。


琵琶湖のナレずしにはハスやオイカワ、ウグイなども使われますが、
一般的なフナずしは琵琶湖固有種のニゴロブナを使用します。
時々ヒワラ(ギンブナ)を使用している所もあるようですが、
ニゴロブナが本物?です。
特に産卵期前の卵を抱えた♀個体が美味しいといわれるため、高価で売られます。
さらに、大きなサイズ程高いのですが、実際に大きな個体は骨や鰓蓋が柔らかくなりづらいので手のひらくらいの小さい個体の方が美味しく感じるのではないでしょうか!
これは粕漬けの方です

嫁も夢中で写真撮影しています(笑)

また、フナずしは完成するまでに長い時間を要します。
琵琶湖で採ったニゴロブナの内臓や鱗を取り、きれいに洗ってからしばらく干します。
そのあと、樽の中に塩と共にぎゅうぎゅうに詰め込んで

塩漬けにして最低でも3カ月が必要です。
その後、洗ってから今度は米を炊いてその米を魚の鰓ぶたお中などに詰め込みながら
樽の中に魚と米を敷き詰めます。
この時に使う米を安いものにすると美味しくないそうです。

ここではコシヒカリを使用します。
この作業も最低で3カ月必要です。



この作業は米が発行することで魚がフナずしへと変わっていきます!!
しばらくすると、樽の隙間からフナずし特有の良い匂いが出始めます!
大きな個体などはさらにもう一度新しく炊いた米と一緒に漬けこんで柔らかくします。
ですから長いと7カ月から10カ月くらいかかります。
また、この漁師さんは米とは別に酒粕で漬けこんだフナずしも作っています。
これは米のフナずしよりも甘く苦手な人でもすんなり食べれてしまう

特製丸秘フナずしですよ!
こちらは米で漬け込んだフナずし


今回はカンボジアから事前にお願いしていたので

僕ら夫婦のために何尾か確保していてくれました!
久しぶりに食べましたが、二人で「やっぱり美味しいねー」と

言いながらご馳走になりました。
フナずしは作る家庭によって味が全然違います。とても酸っぱい家もあれば、

ちょっと臭いものもあります。でも、この漁師さんの作るフナずしは

そういった癖がいつもなく、美味しいんです。
滋賀にいるころは僕も毎年フナずしを作っていました。

でも、漁師さんほど美味くは作れませんでした(笑)。

でも、この作業は魚採りから食すまで全部自分でやっていたので、

すべての工程が本当に楽しかったです。

キレイに並べられたフナずしたちです!
これを食べる時のコツはフナずしについて勉強して
古くからある伝統の食品だと言う事を頭に叩き込んで食べると美味しく感じますよ。

ここのフナずしはとても人気なので毎年この時期は完売状態です。
今度皆さんも滋賀へ行く機会があればぜひフナずしを食べてみてください。
この漁師さんのフナずしは湖西の高島市161号線沿い大津から今津方面に向かって
左側にある四季採館という地元の食材を売るお店に出荷していますよ!
(目印は福田さんのフナずしです)

湖北の琵琶湖です
この沖合は水深100メートル以上です!

見えにくいですが、琵琶湖大橋から見えた大きな虹でした!

この日はあいにくの雨だったのですが、帰る頃にはパッと晴れて

琵琶湖がとてもキレイでした!
かつて住んでいたころは感じなかった琵琶湖の景色を堪能した一日でした!


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