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2012年2月28日火曜日

水道管破裂


先日、家の前にある水道管が破裂しました(笑)



水道メーターの先にある塩ビパイプです。



原因はうちの犬のキチです(笑)



数日前からパイプの辺りが濡れているなーと思っていました。



それほど重症でなかったのでようやく重い腰をあげて見てみると、



パイプに数個の窪みが・・・(というより歯形が・・・)



すぐにキチが噛んだことが想像できました!



だってヤツしか考えられませんからねーこのキズは・・・



でも、幸運なことに大家さんが無償で修理してくれました。



この前も書きましたが、この3カ月程はほぼ毎日断水で



一日数回あります。しかも、断水の時間の方が長いんです。



なので、水変え作業が思うようにいかないので、大変です(笑)



ホテルは断水させられないので地下水をくみ上げて使用しているため、



断水の心配はありません。



この断水の影響は僕の生活にも大きくかかわっていて、



シャワーに入れない日がよくあることです。



食堂の仕事を終えて夜帰宅すると断水なんですー(80%くらいの確率です!!)



これまではバケツに汲み置きした水を使ったりしていましたが、



これも結構大変なので、今日嫁と大きなポリバケツ(ゴミを入れる60Lのバケツ)を



市場で買いました。5ドルです(笑)



これで今晩から風呂に入れない事は避けられそうです(笑)


2012年2月27日月曜日

市場の魚シリーズ1(ローフー)


こんにちは!



今回からシリーズで時々市場で見かけた魚たちを簡単に紹介いたします。



目標はシリーズで100回です!!!がんばりますっ!!!



暇なときは見てくださいね!(いろんな魚を紹介しますよ!)



市場はショップで売られているような魚たちがズラリと並んで売られているので



アクアリストにとってもかなり楽しい場所ですよ!



自分の好きな魚のいる国へ行かれた時には是非市場を散策してください!!



一見の価値ありですよ!!



今回はたまたま開いたファイルがこれだったのでこいつを紹介します。




これは皆さん知っていますか?



そうです!通称ローフーです。ラベオ・ロヒタですね。



実はコイツはインドシナにあるカンボジアは原産国ではなく、移入種なんですね。



原産はインドやミャンマー、ネパールなどのもう少し西の地域です。



でも、近年養殖魚として東南アジアに移植され始めており、



すでにカンボジアのメコン水系でもこの幼魚がたくさん採れています。



移入種問題はいろいろと世間でも取り沙汰されていますが、



今後、世界的に無視できない問題になる事は間違いありません。



また盛んに生物多様性について議論が巻き起こっていますが、



これをいち早く取上げた学者の先生たちは凄いですね!



大抵、こうした呼びかけや活動は直接ビジネスにつながるものではないので



努力しても叩かれたり、報われない事が多いですが、僕はいつか日の目を浴びる時が



来ると信じています。なぜなら多くの人はまだこの重要性に気付いていないからです。



人事だと思っているからです。もう少し現実味が出てくると関心のない人たちにも



わかってくるのですが、実際はそんな時間すらないくらい切羽詰まった状況だと思います。



僕も今カンボジアで連載記事を書かせてもらっている雑誌にこうした移入種問題について



少し触れる記事を書き終えたところで、今後カンボジアでもこうした基礎知識を教育する



きっかけが作れるような事業に関わっていきたいと考えているところです。



話は戻りますが、



このローフーは禁漁などで天然魚が市場に出回る事が少なくなる季節に



出回る魚です。サイズは20-40cmくらいがアベレージです。



カンボジアは世界の淡水域でも有数の水揚げ量を誇る地域だけに、



こうした移入種を扱わないでも十分な魚を保有しているはずなので、



何とか移入種は避けて通りたい問題ですね。

2012年2月26日日曜日

ココナッツでボティア


ココナッツでボティア



昨日、久しぶりにココナッツの殻を使ってペンダントを



作り始めました!





以前はうちの犬の吉(キチ)用に作ったりしていたのですが



いつの間にかなくなってしまったので



作ることにしました。でも、これ結構指が痛くなるんです(笑)



作り方は簡単です。



殻を割って適当なサイズにします。



ヤスリである程度磨くと、ココナッツの模様が出てきます!



イメージする輪郭をペンで書きます。

僕は大好きなボティアにしました!!



後はゆっくり鋸の歯やカッター、ヤスリなどで徐々にカットしていきます。



まだ完成は先なので、できたらアップします!!





最近、日本ではココナッツシェルター?というものが売っているとか?



これを使えばつくれますよー!

皆さんも暇な方はぜひどうぞー!!!

ダトニオ水槽が来たー!


 
ついにダトニオ水槽が来ました!

ちょうど昨日このネタを書いたところだったのですが、

ガラス屋さんにこの思いが届いたのでしょうか(笑)

とにかく少しホッとしました!


かなり嬉しいですね~!

今回はちゃんとコンパネ(10mm)を下に仕込んだのと、発泡の板も

新しいのに交換してのセットです!


底が割れた古い水槽はガラス屋さんのススメで修理することにしました。

もし今度他の水槽が割れればすぐに交換できますからね(笑)


早速、水槽に水を入れながらこのブログをアップしています(笑)

最近は3カ月ほど断水がひどくてなかなか水を使える時間がありません!!

たまたま今は出るので貯めておこうと思います。

魚は明日入れることにしています。

すこし、体表が荒れて来ているので心配です。


今回も上のガラス板はスライド式にしてもらいました。

以外に以外、使いやすいですよ(笑)






2012年2月25日土曜日

ダトニオ水槽がまだ

以前にも紹介しましたが、ダトニオ水槽1が割れてからもうすぐ半月です。

その間40cmくらいの水槽に収容しているのですが、


どうも調子が良くありません。



早く新しい水槽へ入れたいのですが、

一昨日本当は我が家に届くはずの水槽が来ない・・・

昨日、ガラス屋さんに見に行くと、

まだ作っている最中でしたーーーー!




予定どおり進まないのがカンボジアなのですが、


さすがに生きもの相手なのでこればかりは何とかしたいですよね(笑)


以前、店のスタッフシャツのプリントをするのに

頼んだ店が、まーーーーいい加減で、


完成予定日から店まで足を運ぶ事10回くらい!


明日、明日、明日の連続です(笑)


さらに凄いのは最後に行った時(約1月後)、言われました・・・


「データが見当たらないからもう一度くれー」


これまでにも数回店で暴れましたが、


もうこの時は暴れる事すらバカらしくなって


帰りました・・・・・・・・



早く水槽できて下さい!!!



ワニの子供産まれる

うちの食堂で働くスタッフの男の子の家はトンレサップ湖の近くにあります。

その子の家ではワニを飼っています(笑)

2-3mくらいのデカいワニです。

ちょうど、一昨年前だと思います。

5月頃に彼の家のワニの赤ちゃんが産まれるというので、

見に行ってきました!!

親ワニはブロックで囲まれた敷地にいますが、

産卵した卵はその横にある1立方メートルくらいの土が入った

花壇のようなところに埋めてありました!

彼のお父さんが土の中に挿してある温度計で温度をチェックしたり

(折れていますが・・・)、

土の表面に耳を近づけて赤ちゃんの動きを確かめます!

そして、意を決したように土を掘り始め、

埋まっている卵を丁寧に採り出します!



そして採り出した卵をキレイに洗いながら卵を割っていきます!!!

すると、可愛らしい赤ちゃんが卵から出てきました!!!




そのほとんどはまだ本来の孵化予定日よりも早いので、

お腹の部分がまだ閉まりきっていない状態です。
(へそのおがついています)

それをお父さんは丁寧に取り外して赤ちゃんを大きな

タライに移して最後は水洗いしていました(笑)

ワニは確かに怖い動物ですが、やはり赤ちゃんは可愛いですね。

この赤ちゃんはベトナム人の仲介屋に売り、ベトナムに運ばれるそうです。

きっと大きくしてワニ皮になるのかもしれません。


そんなワニですが、

かつてトンレサップ湖にもたくさんのワニが生息していた時代がありました。

しかし、乱獲のために今では野生個体をトンレサップ湖やメコン河水系で
見ることはまずできません。

それでも、カンボジアにもまだ野生のワニが生息する地域がごく僅かですがあります。

以前フィッシュマガジンの特集でアジアアロワナを

取材した水域にもデカイワニがいます。

またさらに山奥の特定地域には数十年間絶滅したと思われていた
ワニの個体群(別種ですが)が確認され、今もその山奥で生息しているのです!!

僕も数年前その村に行ったことがありますが、
残念ながらその時にワニは見れませんでした。

その代わりにワニの糞を拾って日本へ持ち帰った思い出があります(笑)

とにもかくにも、どんな生きものでも私たち人間にとっては直接的でなくても

同じ地球に生きる限りは共に生きなくてはいけませんし、生きものの多様性なくして

人間は生きられませんからね!

必ず、どこかでつながっているんですから・・・

2012年2月23日木曜日

家の前で釣りしましたー!

昨日は体調不良で休んでいました(笑)

たぶん何か悪いものがお腹に入ったのでしょうね(笑)

きょうもあまり動かないようにして体調回復を目指します!!




先日、久しぶりに夕方時間が空いたので家の前を流れる

シェムリアップ川で釣りをしました!

釣り道具は日本から持ってきた降り出し竿での浮き釣りです。

カンボジア人は日本人以上によく釣りをします。

でも、日本人の様なしっかりとした道具は使わずに木の枝を竿にして

浮き釣りをします。餌はカンボジア料理に欠かせない魚の発酵食品の

プラホックやご飯粒ですが、僕は庭の土を掘ってミミズを探して使います。

いろいろ餌は試してきましたが、ミミズが総合的によく釣れますね(笑)

今回は5種類の魚が釣れました!

どれも普通種ですが、カンボジアの低地(氾濫原エリア)を代表する魚たちです。

この河川はトンレサップ湖の一番奥に位置するエリアなので

それほど大きな魚はいませんが、メコン河やトンレサップ川での釣りは大型魚から珍しい

種まで多くの魚釣りを楽しめますよ。

僕はボティアが好きなのでボティア釣りは好きですねー!

さて、今回の5種類ですが、

まずはLabiobarbus leptocheilusです。本種はコイ科の小型魚で低地の氾濫原エリアではよく見かける種です。 この他に同属のL. lineatus  L. siamensisが確認されています。このグループはあまりショップでも見かけませんが実は意外と飼育の面では苦労する場合があります。コイ科の分類はあまり得意でないのですが、どちらかというとラベオなどのグループに近い種なのでしょうか?他のコイ科と一緒に飼育して餌を与えても必ずこのグループが痩せてきます。確かに摂餌しているのですが彼らに必要な成分が不足しているのでしょうか?特にベアタンクなどでキレイにしている水槽ほどうまくいかないときが多いです。もし、見かけたら長期飼育してみてください!!カンボジアの魚飼育で一番驚いたのがこの魚でした(笑)

次は Rasbora pavieiです。これもカンボジアではとても広い範囲に分布する種ですが、
やや傾斜のある山間部より上の地域に多い種です。山間部のブラックウォーターに
行けば、必ずといっていいくらいこの魚に出会います。
今回このポイントで本種を採ったのは実は初記録なので、かなり嬉しいです(笑)!!
この2年程、この川を調査してきましたがかなり珍しい事ですね!たぶん上から流れてきた個体だと思います。この地域はトンレサップ湖に多いラスボラ(Rasbora tornieriも少ない地域です。僕の推測ではちょうどこの地域は山間部エリアを好むR. paviei
低地を好むR.tornieriにとってちょうど分布域を広げるか否かの境界線にあたる場所だと思っています。おそらく、地理的な条件が大きく関係していると思いますがこれ以上はまだわかりません・・・。その一方でこれとは関係なく小型のR. borapetensis(キンセン)R. rubrodorsalis (ルブロ)は自由に生息しているように感じられます。難しーですね(笑)

続いてはPuntius brevis(プンティウス・ブレビス)です。
これは以前も紹介した種ですが最大でも10cm程の小型魚で、
尾柄に大きなスポットがあるのが特徴です。
産卵期には各鰭や体側が淡いピンクから赤色に変わりとてもきれいな魚です。
ここには他に2種のプンティウス(P.orphoides P.partipentazona)がいますが
こちらはまた今度紹介しますね!

お次はMystus mysticetusです。ミスタスは東南アジアに広く生息するナマズで、10cmほどの種からメーター級までいます。でも大型になるヤツらの多くはHemibagrus属に変更されているのでミスタスの名がつく魚は手のひらくらいのものが多いですね。
このミスタスは僕の調査でも8種類確認しているので意外と多いグループです。
でも、個々の種で見ると出現頻度にはかなり差があります。
その中で最もよく見かけるのが本種です。カンボジアではトライ・カンチョという名で呼ばれており、スープなどで食べられます。が、胸鰭と背鰭には固い棘があるので取扱いには十分注意しないと刺されることがありますからね(笑)
飼育はかなり簡単ですが、バランスが崩れると噛みあいするので注意ですね(笑)

最後は Pristolepis fasciataです。
本種はバンデットシクリットなどの名でも流通していますね。
うちの嫁はブルーギル(レポミス属)に似ているとよく言います(笑)
確かに似ていますけどね!
現地に来て気づいた事はコイツはイカリ虫を保有している確立がかなり高いことです(笑)
他の魚種には見られなくてもコイツはたいていくっついています!
でも、この種はとても飼いやすい種ですよ!可愛いし、よく懐きます!
アクアリウムに少し疲れた方にはもってこいの魚ですよ。きっとまたアクアリウムの楽しさを思い出させてくれるかもしれません!

2012年2月21日火曜日

トンレサップ川

今回は少し趣を変えて魚ではなくカンボジアの水域についてご紹介いたします。

今後も少しずつ水域の話もしていこうと思っています。

今回はいきなりですが、トンレサップ川を紹介します。

トンレサップ川というとあまり馴染みがない名前ですね。

有名なのはトンレサップ湖ですからね!!

(「いきなり」と書いたのはこのためです)

このトンレサップ川はその有名なトンレサップ湖と

さらに有名はあのメコン河をつなぐ大切な川なのです!!

ですから、あえて最初にこの大きな2大水域をつなぐ
トンレサップ川を紹介したかったのです(笑)

トンレサップ川はカンボジアのほぼ中央に位置するトンレサップ湖の南端から

南へ約120kmの長さをもつ河川です。

川の南端は首都プノンペンのChakdmuk地区でメコン河と合流しており

メコン河はバサック川と二手に分流してベトナムへと流下します。
ですからこのチャトムック地区を空から見ると4本の河川が見えるのです。
チャトムックとは4尾の龍という意味だそうです。

(ちょっとうろ覚えなので自信がないのですが)

下の写真がチャトムック地区です!

多くの種がこのポイントを雨期と乾季に行き来します。
50年くらい前はこの地域でも多くのメコンオオナマズがあがったそうです。

また、このリバーサイドへ来た時に見てもらいたいのが川の流れる方向です。
このトンレサップ川は雨季と乾季で水の流れる方向が逆なんです(笑)

雨期が始まり、メコン河の水が増水し始め、トンレサップ湖の水面を上回る水位に達するとトンレサップ湖へ向かってメコン河の水が流れ込み始めます。

これとは反対に乾季に入りメコンの水位が減り始めると、膨れ上がったトンレサップ湖の水はトンレサップ川を通ってメコン川へと帰って行くのです。

さらに少しの間ですが、この流れの切り替わる時期は川の流れが止まっているように
見えるのです。(実際にどこかで止まっているとおもいますが)

世界でもあまり類を見ない特異な性質をもつ川なんですねーーー!

次の写真は合流点から500m程トンレサップ川をさかのぼった地点で
プノンペンのリバーサイドと言えばこの地域の事です。

夕方から多くの人が集まり、それぞれが楽しいひと時を過ごします。

下の写真は

コンクリート護岸された場所ですが、
この下にはたくさんのボティア(3種)やアルジーターなどがいます。

20代前半の頃はここで採集できましたが、今は恥ずかしくて
できません(笑)30-50人くらいのギャラリー
(プノンペンに住む都会人)が集まって来ますからね(笑)





そして、プノンペンからトンレサップ湖へ向けて北上を始めると、すぐに田舎の風景へと
変わります。下の写真のような風景か水田が広がる風景のどちらかです(笑)

この様な風景を眺めていると突如、川を横断しているような

小屋?とも船?とも思える物がみえます。

これはダイ漁という定置網漁の網や筏のかたまりなんです!
この漁についてはまた今度機会があればご紹介いたします。
この網はかなりデカイのでいろいろな魚が採れ、とても楽しい漁です。

さらに北上すると、徐々に川幅が広くなり始めます。
これはトンレサップ湖へ近づいた証拠です!
陸と川辺との境目がわからないくらい奥まで入り組んだ水辺が点在し始めます。
特に雨期は川幅がもっと広くなり、一面水没ジャングルと化します!

いつもながらこの風景を見ると、どうやってこの中の魚を確かめたらいいのか
悩むことがしばしばあります。
そのくらい自然は手に負えないものなんだということですね(笑)
ほんとうにすごいです。

トンレサップ湖も同様ですが、毎年雨期と乾季で水位が変わります。
その時に浸水する森を浸水林といい魚や野鳥たちの楽園です。
その昔はダトニオが山ほどいた地域なんでしょうね(笑)
ダトニオの姿は消えても地上の風景は当時とそれほど変わっていないのでしょうね。

ぜひ、皆さんにも一度この光景を見てもらいたいですねー!
東南アジアは意外と思っている以上に近い地域なので

ぜひ機会があればお越しください!!