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2012年2月25日土曜日

ワニの子供産まれる

うちの食堂で働くスタッフの男の子の家はトンレサップ湖の近くにあります。

その子の家ではワニを飼っています(笑)

2-3mくらいのデカいワニです。

ちょうど、一昨年前だと思います。

5月頃に彼の家のワニの赤ちゃんが産まれるというので、

見に行ってきました!!

親ワニはブロックで囲まれた敷地にいますが、

産卵した卵はその横にある1立方メートルくらいの土が入った

花壇のようなところに埋めてありました!

彼のお父さんが土の中に挿してある温度計で温度をチェックしたり

(折れていますが・・・)、

土の表面に耳を近づけて赤ちゃんの動きを確かめます!

そして、意を決したように土を掘り始め、

埋まっている卵を丁寧に採り出します!



そして採り出した卵をキレイに洗いながら卵を割っていきます!!!

すると、可愛らしい赤ちゃんが卵から出てきました!!!




そのほとんどはまだ本来の孵化予定日よりも早いので、

お腹の部分がまだ閉まりきっていない状態です。
(へそのおがついています)

それをお父さんは丁寧に取り外して赤ちゃんを大きな

タライに移して最後は水洗いしていました(笑)

ワニは確かに怖い動物ですが、やはり赤ちゃんは可愛いですね。

この赤ちゃんはベトナム人の仲介屋に売り、ベトナムに運ばれるそうです。

きっと大きくしてワニ皮になるのかもしれません。


そんなワニですが、

かつてトンレサップ湖にもたくさんのワニが生息していた時代がありました。

しかし、乱獲のために今では野生個体をトンレサップ湖やメコン河水系で
見ることはまずできません。

それでも、カンボジアにもまだ野生のワニが生息する地域がごく僅かですがあります。

以前フィッシュマガジンの特集でアジアアロワナを

取材した水域にもデカイワニがいます。

またさらに山奥の特定地域には数十年間絶滅したと思われていた
ワニの個体群(別種ですが)が確認され、今もその山奥で生息しているのです!!

僕も数年前その村に行ったことがありますが、
残念ながらその時にワニは見れませんでした。

その代わりにワニの糞を拾って日本へ持ち帰った思い出があります(笑)

とにもかくにも、どんな生きものでも私たち人間にとっては直接的でなくても

同じ地球に生きる限りは共に生きなくてはいけませんし、生きものの多様性なくして

人間は生きられませんからね!

必ず、どこかでつながっているんですから・・・

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