20年前に初めてカンボジアの淡水魚に出会い、その後夫婦でカンボジアへ移住し、カンボジアに生息する淡水魚の分布調査を中心に、個々の種に対しての研究を始めて11年目になります。そんな中で見てきたことを東南アジアとりわけインドシナの魚好きの方たちに見てもらえると嬉しいです。今や知らない人はいないくらい有名な魚達がこの地域にもいますが、実際に現地の様子を知っている人はほとんどいません。そんなカンボジアの魚たちを知ってもらえると幸いです!
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2012年1月30日月曜日
Esomus metallicus フライングバルブの生命力
Esomus metallicusは皆さんご存知のフライングバルブの仲間です。
カンボジアでは普通に見られる種で低地のクリークや湿地、水田など身近な水域に多い種類です。
文献によるとEsomus属では2種がカンボジアに生息しているようなのですが、
私の調査では本種しか見たことがありません。
この魚、とても生命力の強い魚なんです!
下の写真は家のすぐそばにある川の水門付近ですが、
たくさんのEsomusが流れの中で一生懸命に泳いでいるのを見つけました。
上の写真の右端のしぶきが飛んでいるあたりで数尾がジャンプしています。
もうひとつは写真中央の岸際を数尾の群れが遡上しています!
本種は氾濫原とよばれる低地で真っ先に生息範囲を拡大する種の代表的な魚です。
雨季に入り水辺が拡大し始めるとその末端で我先にと先頭を泳ぐのがコイツです。
キノボリウオやスリースポットグラミー、クローキンググラミーなどもその仲間ですね。
そして、雨季が終わり、水辺が縮小してくる時に最後まで頑張るのもコイツです(笑)
下の写真は水田地帯のど真ん中の小さな水たまり(直径50cmくらいです)で
本種が泳いでいる様子です。
水深はわずか5cmほどです。
ウキガエルも一匹写ってますね。
水温は確か38℃くらいありました。
恐るべしエソムスです。
来月の初旬に海岸線沿いに点在する島へ調査に行って来ます。
小さな島ですが、小川が4本くらいある島を見つけたので未だ見ぬ魚を求めて
頑張ってきます。
実は島に注目したのは初めての事で何で今まで考えなかったのか不思議なくらいです(笑)
たぶん汽水性のゴビウスがメインになるかと思いますがとても楽しみです!
これもアップしますね!!
(調査時間以外はたぶん釣りをします。ターゲットはルアーで釣る小物です。)
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