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2018年1月8日月曜日

サンショウウオに会いに


日本帰国ではいつも魚を追いかけますが、

今回はサンショウウオの顔を10年ぶりに見に行ってきました。

場所は湖東エリアの山地です。

二次林から水田へと続くエコトーンエリアのひとつですね。

朝家を出た時の気温が2℃だったので

ちょっと寒かったです。

おまけに水田の畔を歩く時に

地面がぐちゃぐちゃで靴下まで染みちゃいました(笑)


幅30cmもないような溝やちょっとした湿地を探すわけですが、

足元が良く、狭い水辺を選びました(笑)

その方がやり易いですからね。

胴長や長靴があれば

もっと良い場所があるんですが・・・


さらに、タモがないので(笑)

家で使っていた小さなザルを用意してきました。


早速、やってみると・・・・



いました~!!

落ち葉や泥にまみれて出てきました。

出てきた時の嬉しさは魚と同じでした(笑)


実はこのエリアを訪問したのも10年ぶりなので

本当に懐かしくて道中は運転しながら

県の特別採捕許可証、タモ、投網、標本瓶を積んで

県内を走り回っていた頃を思い出しました。

それでも、十年経つと道って忘れちゃうんですよね~

だいぶ迷いながら、

最後は景色を頼りにして

水田や林の形で「ここだ!」とわかりました(笑)


今回、顔を見させてもらったのは

比較的低地に生息するカスミサンショウウオです。

久しぶりのサンショウウオ・・・

両生爬虫類は専門でもないですし特別好きではないのですが、

こいつは可愛いです!

他県での採集時にはオオサンショウウオの子供なんかもよく

網に入ることがありますが、

どの種も個性があって可愛いです(笑)


今回はまだ産卵は確認できませんでした。

そろそろ卵がありそうな季節なんですけれどね。

2月には見られると思います。


サンショウウオも魚たちと同様に

生息地の環境が変わりつつあり、

姿を消す種類も増えてきています。

このカスミサンショウウオは中でも人里に近い位置で見られる

種ですので森の管理から水田に関わる圃場整備、

ザリガニの影響などなど数えきれないくらい多くの問題があるようです。


サンショウウオは普通はなかなか一目につかない生きものたちなので、

ヒトの生活には直接感じることはありませんが、

古来からヒトの近くで一緒に暮らしてきた仲間の一つですので

大切にしていきたいですよね。

また何年かしたら様子を見に行こうと思いました。

その時にもサンショウウオたちの顔が見れるといいな~



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