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2013年4月15日月曜日

メコンの島での料理(バルブと貝と寄生虫!)

 
メコンの村に滞在中は朝昼晩すべて魚料理でしたが、
 
いろいろな料理があり、味もいろいろです(笑)
 
この日は巻貝(カワニナの一種)のスープと
 
バルブ(Hypsibarbus malcolmi)の煮ものです。
 
 
魚は美味しいのですが、この貝のスープ!
 
これがまずいです(笑)
 
同行してくれたカンボジア人の相棒は美味しいと言って全部食べていましたが、
 
すごく泥臭く、美味しくなかったです(笑)
 
 
 
また、この貝ではないのですが、
 
この地域はメコン住血吸虫症という寄生虫症が発生している地域です。
 
ここからは知り合いのドクターから聞いた話ですが、
 
この寄生虫の最終宿主は人(犬や牛も)で、
 
中間宿主としてこの地域に生息する巻貝に寄生しているそうです。
 
そのサイズはとても小さく、毛穴からも進入するそうです!!
 
 
 
10年以上前にこの地を初めて訪問して調査した時に
 
この寄生虫の事を気にしていた僕は(実はすでに知っていたんです)
 
調査で小舟に乗って刺し網を仕掛けに行く時に
 
小舟内に巻貝を発見しました!
 
しかも、木の船だったのですき間から水がどんどん進入してきます!!
 
怖くなり、作業中ずっとおしりの穴に力を入れて寄生虫の進入を阻止していましたが(笑)、
 
今考えると、そんな努力ではメコン住血吸虫の進入を阻止できるわけもなく(笑)、
 
情けない事をしたと後悔しています(笑)!!
 
 
先生からいただいた文献を読んだところ、
 
感染率は意外と高く、
 
同じ地域でもその貝が生息しやすいエリアにある村人の多くが感染しているそうです。
 
逆に貝が生息できない砂地が多い地域では感染者は少ないという調査データがありました。
 
そこで、今振り返ると、今回訪問したエリアはまさにその貝が生息しやすい地域だったので
 
感染していないか心配です!
 
でも先生曰く、このタイプの感染症は薬で対応可能とのことですので、
 
心配しなくてもよさそうです。
 
 
メコン流域は豊富な資源があることから、開発が進む地域ではありますが、
 
まだまだ危険なものも多い地域ですのでしっかりとした知識と準備が必要だと
 
感じた出来事でした。
 
 
 


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