Schistura diminutaを探しにメコン本流へ

 

大きく分けるとドジョウの仲間にSchistura diminutaという魚がいます。

 

この魚については昨年も調査をしたのでこのブログでも紹介している魚です。

 

確か2-3年ほど前にアメリカの調査チームが新種記載したばかりの種で

 

タイプロカリティはこの場所から約60-70km北東へ行ったメコンの支流です。

 

 

私もカンボジア人の魚好きと一緒にその場所へ行き、

 

大きなネットを1日中引いて挑戦しましたが採れなかった魚です（笑）

 

そんな魚ですが、先週日本から来られた二人のガイドをした際に

 

このメコン本流でそれに似た種を5尾程採集しました。

 

そかし、その後一週間各地を転々としていたので、

 

すべて落としてしまっていたんです。

 

なので、今回近くまで来たので友人にお願いして再挑戦することになったんです！

 

 

Schistura diminutaは記載論文を見ると、最大でも１９ｍｍという超小型のSchisturaです。

 

メコンで先週見たのもそのサイズだったので何としても再度採って写真撮影できれば

 

と思っていました！

 

早速、網を入れてひたすらかけ上がりを狙います！

 

 

すると、おおっ！！

 

採れた？と思ったら、あの小さいはずのSchistura diminutaが４０ｍｍほどあります！！！

 

そんなはずは・・・

 

という事は・・・別種？

 

なんと、Schistura diminutaだと思ってはるばるやってきたのに、

 

完全な別種だったんです！！

 

でも、Schisturaはメコン本流などの大きな水域ではなく、少し標高の高い山地の水域に

 

多い種なので少し珍しいタイプのようです。

 

しかも、これまでに見てきた10種程のSchistura属とは明らかに違います。

 

という事は、Schistura diminutaではないにしろ、未記載種である可能性があります。

 

これも、シェムリアップに大切に持ちかえって同定作業をしないといけません！

 

さらに、もう一種あやしい種を採ったのでこれも合わせて

 

こんどゆっくり調べることになりました。

 

友人もかなり奮闘してくれました！！

 

サンクスです！！

 

目的のSchistura diminutaは今回も外れましたが（笑）

 

こうした珍種が出てくるのでそれも楽しみの一つですね。

 

 

上の写真の中には3種の魚がいます！！

 

 

下の写真の人形は（笑）愛車に載せているお守りです！

 

長いこと洗っていなかったので（というか一度も洗ったことなかったので）、

 

メコンの水で初風呂となりました！

 

写真は洗った後桟橋で乾かしているところです（笑）

 

 

今回は落とさないように慎重に持ちかえります。