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2012年8月29日水曜日

市場の魚シリーズ56(Botia beauforti)

昨日はドジョウの仲間を紹介したので今日もドジョウ系です!
 
 
カンボジアに来る前から好きだったBotiaの紹介です。
 
 
今日はその中のBotia beaufortiです。
 
 
この魚は意外とショップでも見かける種ですよね。
 
時期にもよりますがまとまって売られていることも多いです。
 
 
カメレオンボティアなどの名前が有名でしょうか?
 
 

(このグループの学名はYasuhikotakiaの属名で表示している
 
場合もありますが、ここではBotia属として扱っています。)
 
Botia beaufortiはインドシナ一帯に広く分布していますが、
 
インド方面には良く似たBotia berdmoreiという種もいます。
 
購入時はショップの表示名に騙されないようにチェックしてください!(笑)
 



 
カンボジアでも広く分布しているようですが、
 
実際の採集確認地点は少ないです。
 
これまでに確認した地点の多くは大河川や湖ではなく、
 
中から小規模な河川の流れが強く、底質は砂礫であることが多いです。
 
レッドフィンボティア(B.modesta)のように中層を遊泳したりするタイプではなさそうです。
 
 
また、このBotia beaufortiの魅力的なところは
 
採集時の体色がとてもきれいだということです。
 
さらに、採集地により様々な色を見せてくれるところです。
 
 
でも、水槽飼育では他の魚と同様にそこまでの発色は見せてくれません(泣)
 
また、サイズは意外と小さく、10cm程度がアベレージサイズのようです。
 
 
あまり喧嘩もしない方なのでコイ科の小型魚とも混泳可能です。
 
我が家でもみんなと仲良くしています。
 
ただ、摂餌行動が下手なのでしっかり与えないと
 
他の種ばかりが太るので注意が必要です。
 
 


2012年8月28日火曜日

8月28日

今日は午前中は学校建設に参加しセメントつくりに精を出して良い汗をかきました!!

午後からは休みをもらい、レストランの水槽メンテナンスに行ったのですが、

排水口のホースからの漏水と配水管のつまりが発覚し、

修理に悪戦苦闘していました(笑)

配管工事は水族館で10年鍛えているので、カンボジアでの生活や仕事にも活かせています。

しかも意外と好きな作業なんです(笑)

でも、今日は排水が使えないので肝心の水槽掃除ができませんでした!!

レストランやホテルの水槽は自分の家とは違い、

他にオーナーがいることと、そこにお客さんが来ることです。

規模ははるかに劣りますが、水族館と同じですよね!

なので、自分のプライドもありますが、

いつもきれいな状態にしなければいけませんよね。

その分、自分へのプレッシャーがあり、良い水槽が出来上がります。

水族館にいる頃はいつも担当した展示水槽は自分の作品(アート)だと思い真心を込めて

洗ったりレイアウトしていました。

大きさは様々ですが壁に埋まった水槽って一つの絵のように見えませんか?

長い廊下に連なって掛けられた絵のように思うことがあります。

メンテナンスをした後、その水槽の前にお客さんが来てアクリルごしに水槽を眺める姿を

見るのが好きでした。その時に『こんなにきれいに維持するのって大変ねー』なんて

いう声が聞こえると嬉しいですね。

ついつい、配管のネタから思い出してしまいました(泣)(笑)

これからも、このカンボジアでもこうした仕事が続けられると良いですね。

市場の魚シリーズ55(Acanthopsoides hapalias)

 
本日は市場の魚シリーズ55(Acanthopsoides hapalias)です。
 
Acanthopsoides hapaliasは見てお分かりのようにドジョウの仲間です。
 
サイズはせいぜい5cm程の細長い種で
 
ホースフェースローチのようなスタイルですね。
 
 
生息地はカンボジア全土に広く見られますが、
 
どちらかというと、少し上流域の小河川で多く見られます。
 
でも、細く小さい魚であることと、
 
砂泥エリアを好むことから、見落としてしまう事が多い魚と言えます。
 
採集調査では1つのポイントでも瀬があれば淵があったり、草が生い茂った場所など、
 
様々な環境があるので取りこぼしがないように気をつけるのですが、
 
その中でも何もいそうもない砂地はついつい見逃してしまいがちなポイントです(笑)
 
 そんな場所を主な生息域としているこのAcanthopsoides hapaliasですが、
 
場所さえおさえれば簡単に採る事ができます。
 
タモ網があればかなりの確立で採れます。
 
最近はアミを入れる前に大体いるかいないかイメージすることができるようになってきました。
 
結構、確立高いんですよ!(笑)
 
 
上の写真のようなところだと目を凝らして観察すれば見えます!!
 
でも、下の写真のような環境ではなかなか見えませんよね。
 
しかも、単調な環境なのでついつい投網を数回打って終わらせてしまいそうな
 
環境ですが、岸際のカケアガリは砂地であることが多いので手間ですが、
 
タモであさるとたくさん出てきます!
 
たぶん人影などにも敏感なのでタモで掬うときには奴らは砂の中にもぐっています。
 
琵琶湖の流入河川の河口付近でスジシマたちを採るときのような感じです!
 
 
 
魚採りは地形や水域の状況、これまでの経験などを使って予想を立てると、
 
よりいっそう楽しい遊びになると思いますよ。
 
その予測が当たったときはなおさらです(笑)!
 
意外と奥の深い世界ですね。
 
 

2012年8月26日日曜日

技術提供

先日、知り合いのヨーロッパ人から魚飼育用のろ過槽についての質問を受け、

指定された水量で使えそうなアイデアと水槽飼育の基礎知識を加えたデータ資料を作成しました。

今回、一番困ったのは説明文が日本語ではないということです(笑)

引き受けたのは良かったのですが、そこまで頭が回っていませんでした(笑)

英語が苦手な僕にはかなりの難関でした(笑)

(ネットの辞書で調べまくりました)



彼は今度学校建設関連のイベントで協力してもらう予定の大切なキーパーソンなので

今回の依頼もイベント参加を快く引き受けてくれた恩返しのつもりでつくってみました。

ビジネスとしての気持ちでつくるものではなかったので、

普段にはない新鮮な気持ちで取り組むことができました。

その結果、自分でもなかなか良い資料になったと満足しています!

後は本人の参考になればよいのですが・・・・・・


どんな感想をもらえるか楽しみです!




市場の魚シリーズ54(SCHILBEIDAEの2種)

 
久しぶりの市場の魚シリーズです。
 
今回はちょっとマニアックな54回目、SCHILBEIDAEの2種を紹介いたします。
 
下の写真がその魚たちですが、ほとんど同じ魚に見えます(笑)
 
僕もパッと見せられたらわかりません(泣)
 
そのくらい同じような姿をしていますが、違う属の魚なんですねー
 
Clupisoma sinensis

Laides longibarbis
 
 
まだ日本のショップでは見たことありませんが
 
もし見かけたらチェックしてみてください。
 
この2種の大きな違いはヒゲの数です。
 
Clupisoma sinensisは4対(8本)あるのに対し、Laides longibarbisは3対(6本)です。
 
たったそれだけ・・・!といいたいところですが、
 
このヒゲの本数はとても大きな違いなんですよ。
 
 
さらには尻ビレの数が44-50と41-47本とされているのである程度の判断ができますが
 
同じレンジがあるのでその数値が出たときは判断が難しくなりますよね。
 
 
 
サイズは前者が約30cm、後者が15cm前後と共に小型のナマズといえます。
 
でも、おそらくは下を這うようなタイプではなく、
 
流れのある河川の中層付近を遊泳しながら生活するタイプだと思います。
 
 
でも、これまでの調査でも2種共出現頻度は少なく、
 
確認地点も非常に少ないです。
 
ですので、それほどたくさんいる魚ではないのかもしれませんね。
 
 
まだまだ謎は山ほどあります(笑)
 
一生かかっても調査しきれないくらいカンボジアの魚たちには謎が多いです(笑)
 
 
 
(注意)Clupisoma sinensisLaides sinensisで扱う方もいるかと思いますが、
ここではClupisoma sinensisとして扱います。
 


2012年8月24日金曜日

ダトニオプロジェクト19

ダトニオTシャツですが、先日お世話になっているCafe de SORAさんから連絡があり、

バンコクのTシャツ屋がなんと!休みだったようです!!

とても残念ですが、次回の買い付け時に再度行っていただく事になりました!!

カンボジアもそうですが、タイもいい加減な店が多いんですね(笑)

日本ではありえないことなんですけどね(笑)

皆様には申し訳ありませんがもうしばらくお待ちください!

よろしくお願いいたします。

家の水槽も

久しぶりの投稿です。
 
 
学校つくりも後半戦になりました!
 
これまではプロジェクトのメインメンバーがいなかったので現地で
 
僕が全体の調整をしていたのですが、
 
今月からプロジェクトの方が来てくれたのでいろいろと引継ぎをしています。
 
そのお陰でなんとか自分の時間もつくれるようになって来ました!
 
やはり担当の方がいると決断や対応が早いので助かります!(感謝です)
 
しかもその方はカンボジアにとても熱い人なので(笑)とても頑張って動いています!!
 
もう少しで4月から頭に描いていた理想のチームができつつあります。
 
基盤さえつくれればあとはみんながそれぞれの担当をきっちりやってくれるので
 
自然と進んでいくはずです・・・!
 
(そうなるようにもう少し環境整理を頑張らないといけませんね)
 
 
昨日は体調不良だったので今日は学校建設は休みをもらいました!
 
とはいっても結局午前中いっぱいは家の中で動きまくりました!!
 
その後は、
 
久しぶりに行きつけのカフェで大好物のマーボー豆腐とコーヒーシェイクを食べて
 
ブログのアップをしています(笑)
 
 
 
でも、実際はそんなにのんきにしている暇はないんですー!
 
家の水槽がもう大変です(笑)
 
この数ヶ月家の魚たちとゆっくるする時間をつくれなかったので
 
メンテナンスが甘かったんですね。
 
そのためこの3ヶ月でフォーバーとバルブ2尾、ボティア3尾を落としてしまいました。
 
魚はどんなときも気にかけてやらないとダメなんですね。
 
改めて自分の甘さに反省しました。(魚に言い訳はできませんからね)
 
これまではそれでも食堂の仕事を終えてから
 
夜中に水換えをしていたのですが、間隔が開いてしまうので
 
しっかりメンテできていなかったようです(泣)
 
 
玄関の2m水槽も汚くてたまらず朝に濾過槽を掃除しました!
 
これから帰ってまた水槽掃除です(笑)
 
 
ダトはやっと冷凍トンレサップエビをバクバク食べるようになり、
 
安心しています!
 

エサを食べるときのスピードはすごいです!
運動神経はかなりよさそうです(笑)
 
 
他にはラテスも順調に成長中です。
 
それから未記載種と思われるドジョウの仲間(Pangio属)を本腰入れて飼育中です。
 

わずか体長20-30mmSLのPangio sp.見えなくてすみません!
 
 
さらには表の庭の隅に池を作る予定で設計図は4月に出来上がっています。
 
本当はもう完成してネイティブアロワナの繁殖を好奇心でやってみたいのですが、
 
それもまだできていませんが、10月以降にはじめられそうです。(ご期待ください!)
 
この池は来年からはフォーバーの親魚を飼う予定です。
 
最終的にはフォーバーを使って生殖腺の成熟度を観察して人工採卵を何度か
 
実験してプルケールの実践に移せたらと考えています。
 
室内の水槽ではなく屋外の方が断然やりやすいですよね。(たぶん笑)
 
 
そんなことでいろいろこれからもやっていきます(笑)
 
ひと段落したらバンコクへもチャトチャックを中心に買出しに行く予定です。
 
ダト情報も集めないといけませんからね。
 
 
 


2012年8月17日金曜日

ダトニオプロジェクト18

本日からダトニオのTシャツプロジェクトでお世話になっている

シェムリアップの雑貨屋さんCafe de SORAさんのリョウさんがバンコクへ仕入れに行かれました。

その際に私達のTシャツのオーダーもしてくださることになっています。

早く仕上がったものを見たいところですが、

今しばらくお待ちください!!

僕も見るのが楽しみです。

でも、日本のようなクオリティは望めないので

りょうさんからもあまり期待しすぎないでください!と言われています(笑)

ともかく、もう少し待ちましょう!


学校建設の方も後半に差し掛かりました。

この学校建設を行っているスロラニュプロジェクトでもTシャツを注文中です。

こちらはシェムリアップの町にある印刷屋さんなので明日一部が仕上がります!

プロジェクトのリーダー(デザインした人)はとても待ち遠しいようです。

その気持ちとてもわかります(笑)

携わった人は皆気になるものですよね。


まずは明日が楽しみです。

今回は僕が担当しているので早く彼らに届けたいです!!

2012年8月16日木曜日

プレビュー数が2万回突破しました。

いつも応援してくださる皆様ありがとうございます。

なんとか2万回を突破しました。

ブログは根気がないと続かないなーと思う毎日です(笑)

これからも気合入れてアップしますので

これからも応援よろしくお願いいたします。

ありがとうございました!!

市場の魚シリーズ53(スレッドフィンの仲間)

今回はスレッドフィンやパラダイスフィッシュの名で有名な

POLYNEMIDAE科に属するグループの紹介です。
この仲間は日本ではツバメコノシロの名でも有名ですよね。
基本的に海岸線近くの近海を主な生息地とする種が多く、

一般的には海水魚扱いされていると思います。

日本で見られる仲間も近海に生息し、時々釣りなどでも釣れる魚です。
Eleuthronema tetradactylum


今回紹介する4種のうちEleutheronema tetradactylumは海水域で見られる種で
日本で見られるツバメコノシロに近い種といえると思います。
実際にカンボジアでも海岸線に沿っている町で多く見られ、

内陸部では首都のプノンペンくらいでしか見られません。
アベレージサイズは30-40cm程度です。

次に紹介する3種はまだ分類的に整理できていない種もいるので基本的な学名はコテラット氏に従っていますが、一部は最新の情報も入れていますのですべてが確かなものとはいえないこともありますのでご了承ください!(早く整理されるといいのですが・・・)

まず最初は胸鰭が黒くボディーが黄色く染まるPolynemus属の
Polynemus borneensisです。



本種はメコン河からトンレサップ湖一帯の広い水域を移動しながら

生活している純淡水魚です。
初めて本物を見たときは感動しました!凄くきれいなんですよ!

水槽での飼育経験はないのでどの程度体色が維持できるかわかりませんが

一度は飼ってみたい種ですね。
まさにスレッドフィンの王様です!
でも、これから紹介する2種と比較すると生息数は少ないようで

まとまって捕獲されているところをまだ見たことがありません。
これから行う調査では本種の個体数に気をつけてチェックしていきたいですね。
もしかすると数年後には見られなくなっている可能性もなくはないですからね。



次はPolynemus longipectoralisです。
学名のとおり長い胸鰭ですね

トンレサップは浅い湖ですので乾季などにはこの魚が酸欠で水面をパクパクする光景が見れるとか・・・?

本種は体全体が白く背中部分はわずかに青白い色を発する種です。
サイズは10-15cmほどの小型魚です。
でも、上の種に比べると比較的まとまって見られる種で

まだまだ漁獲量も安定している種だといえます。
市場で見ていても結構この魚を買っていくおばちゃんは多く、
カンボジア人の摂取する動物淡白源に一役かっている光景を良く見ます。
生息地はやはりメコン・トンレサップ一帯の純淡水魚です。
市場での様子。まだまだ数は多いようです。
たぶん探せばこの中にもPolynemus melanochir dulcisがいるでしょう。

最後は魚の写真はないのですが、2001年に本村先生が記載した新種で
Polynemus melanochir dulcisという種(亜種)がいます。
この種の元になった種(亜種)はPolynemus melanochir melanochirといい、
メコン下流のベトナムやボルネオに生息しています。
僕自身は上のPolynemus longipectoralisとまだ整理がついていないので
少しで遅れてしまっています(笑)これまでに確認した個体はすべて
Polynemus longipectoralisで整理しているので早くこの2種を
同定できるようにして調査にいかさないといけませんね。
論文はもう手に入れたので時間を見つけて読まなければ・・・・(泣)
こういう情報があるとついつい焦ってしまいますね(笑)
分類は時間との勝負でもあるのでいつも世界中の論文をチェックして目を光らせないと
いつの間にか遅れをとってしまいます。
まだまだ魚のスペシャリストの道は遠いですね(笑)

この記事の下書きを書いたのはホテルの水槽メンテナンスの日です!
給水量が非常に少ないので2m水槽の換水時間が2時間ほどかかります(笑)
ですのでその時間を利用してブログをアップする時間に使っています。
意外とこの時間は落ち着くので好きな時間です。

最近はなかなかアップする時間がとれませんでしたが、
これからはまた以前のように時間をつくるようにしますので
これからも応援よろしくお願いいたします!!

2012年8月11日土曜日

魚以外シリーズ8(Phnom Tamao Zoo)

今回は魚以外シリーズ8(Phnom Tamao Zoo)です。

この写真は2002年に撮影したものですので、もうだいぶ変わっていると思います。

このときのPhnom Tamao 動物園はこれまでに紹介したカンボジアの動物園と同様に

設備が不十分で動物を飼育するという基本的な部分で技術が不足していると

感じる施設でした。

『ここに日本人の飼育員さんがいれば・・・』  と何度も思いました。




トラやクマなど動物園としては十分な動物がいますが

彼らを取り巻く環境が悪いようでした。

やはり動物を人の管理下におく場合、

その動物にも最大限の配慮や十分な対応が必要ですよね。

それでも自然界には程遠い環境ですからね。





もう10年近く前に訪れたっきりの施設を

今度時間があればもう一度訪ねてみたいですね。


もしかすると、すばらしい施設になっているかも・・・



魚以外シリーズ7(Koh Kong Safari World)


こちらはかなり最新のサファリパークです!
場所はカンボジアの海岸線に位置するコッコンという町にあります。
コッコンはタイから陸路で入れる国境の町です。
天然のバラマンディが釣れる場所です!
ここは前回紹介した動物園よりは大きく、イルカショーなども行うプールがあり
トレーナーもしっかりとしたスタッフでした。
でも、他の動物や水槽はカンポット動物園と同様のレベルでした。(ちょっとマシかな)


この町は国境にも面しており、海から近い山々を利用して近年では
ダム建設や大型の工場などが建てられ、ものすごいスピードで開発が進んでいます。
カンボジアは電力が不足している国ですのでダム建設などはしかるべきものですが、
反対に多様な生きものが生息する数少ない自然の宝庫です。
いつの時代も人は目先の発展に躍起になります。
それよりも大切な資源をいつの間にか失っていることに気づかないのが人なんですよね。
やってしまってから気づくんです(笑)
カンボジアには日本や他の先進国がしてきた道を同じように辿ってほしくないですよね。
そろそろ過去の国々がしてきた失敗を踏まえた開発が

できる国が出てきてもいいはずなのですが・・・

ダトニオプロジェクト 17

ダトニオプロジェクトのTシャツ作製ですが、

Cafe de SORAさんのご協力の下でなんとか発注できそうです!

来週にはバンコクへ仕入れにいかれるようですので

少しずつですが進んでいきます!

これからも応援よろしくお願いいたします。

2012年8月10日金曜日

市場の魚シリーズ52(Pangasius polyuranodon)

久しぶりのアップですね。

毎日なんだかんだ朝から晩までいろいろありPCを開く時間がほとんどできませんでした。

今日は市場の魚シリーズ52(Pangasius polyuranodon)です。

この魚ももちろん!パンガシウス属の1種です。

この魚の特徴は尾びれの下葉が白い場合が多いことや、

尻ひれの軟条数、背びれの棘が長いことなどで簡単にわかります。


また、歯型でもわかります。

どちらかというと歯型はP. conchophilusに近いですね。


でも、慣れるとパッと見ただけでほとんどのパンガシウスの区別はつくようになります。

やはりどれだけ魚を見てきたかによって目利きの腕も上がるんですね。

インドシナの魚と出会った頃はすべてカイヤンに見えましたからね(笑)



この魚はカンボジアではある地域にかたまっているようです。

でも、年間を通して調査していないのでもしかすると

他の地域にも移動しているのかもしれませんが・・・

下の写真は初めて地方の田舎町の市場で見つけた本種です。

もしかすると、以前は見過ごしていたのかもしれませんね。



タイ北部やマレーシアなどにはもっともっと変わったパンガシウスがいるようです。

日本でも未入荷の魚がたくさん入るようになるといいですね!!


2012年8月5日日曜日

市場の魚シリーズ51(Pangasius pleurotaenia)

本日は市場の魚シリーズ51(Pangasius pleurotaenia)です!

またまたパンガシウス属です(笑)

今回のPangasius pleurotaeniaはたまにショップでも見かける小型のパンガシウスですよね。

本種の特徴はなんといっても腹部にキールがあることです。




歯型でもある程度同定できますが、

お腹側の鰓蓋辺りから尻ビレの手前までお腹の中央を一直線に

縦断するキールをもつパンガシウスはインドシナに1種だけしかいません(たぶん)


サイズも小型なので比較的飼育しやすい種です。

実際に天然水域でもよく見かける種ですが、

他のパンガシウス属と同じようにメコンやトンレサップのような大きく広い水域に生息しています。

この写真の個体は(下)は春にメコンで釣った個体です。

調査では写真を撮るのですが、意外とよく出会う種ほど写真がなかったり、

少なかったりするので写真撮影も油断していると

思いがけない種の写真がなかったりするのでしっかり整理しておかないと

大変です(笑)

お腹のキール。触ると、けっこうしっかりした硬さです(笑)
その横はぶよぶよしたお腹です。

ダトニオ保護プロジェクト16

ダトニオ保護プロジェクトで今行っているTシャツ製作ですが、

当プロジェクトに協力してくれているシェムリアップの雑貨屋さんCafe de SORAさんが

先日タイのバンコクへ仕入れに行かれました。

その時にTシャツの見積もり等を依頼し、昨日大まかな見積もりが出ました!!

今後はSORAさんと相談し、アドバイスをいただいてタイのTシャツ屋さんに注文する方向で

進めてまいります。

いろいろな方が協力してくださるので未知の分野にも取り組むことができます。

本当にありがたいです!

また進展しましたらご報告いたします!

2012年8月1日水曜日

市場の魚シリーズ50(Pangasius micronemus、P.macronema)

市場の魚シリーズもやっと50回を記録しました!

ということで、今回は記念なのですが、

マニアックなPangasius micronemusとP.macronemaを紹介します。

本当はもっと皆さんの興味のある魚にしようかとも思いましたが、

あえてマニアックな魚を選びました(笑)



まずはPangasius micronemusといきたいところですが、

2種共同じようなコメントしかできません(笑)

これまでの調査では主にトンレサップ湖というより

メコン河本流と支流(メコンと同等サイズの大河川)でよく見かけるのがこの2種です。

その中でもカンボジア北部のほうが南部のメコンより多いような印象があります。

おそらくメコンデルタ地帯の河川環境よりもラオス・タイ国境以北の地形に順応した

パンガシウスなのかもしれませんね。(憶測ですが・・・)




アベレージサイズは共に20-30cmほどです。

文献では80cmサイズがマックスのようですが、

そこまでデカイサイズはまだお目にかかっていません。

また、この2種は他のパンガシウス科と比較すると、

歯型が特徴的でボディーや鰭の数を計測しなくても(見なくても)

これだけで2種まで絞れます。





もし、この2種を見かけることがあればレアな魚なので

一度飼育にチャレンジしてはどうでしょうか?!!