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2012年7月26日木曜日

市場の魚シリーズ48(Helicophagus waandersi)

市場の魚シリーズ48回目はパンガシウス科の仲間Helicophagus waandersiです。
この魚はあまり日本のショップでは見かけない魚だと思いますが、
インドシナにはたくさんいる種です。



この魚も前回紹介した魚Pangasius conchophilusと同様にトンレサップやメコンなどの
大きな水域に生息しています。
また生息地域では重要な蛋白源にもなり毎日市場では売られています。
皆さんもご存知のパンガシウス属とパンガシアノドン属とは形態的に
差異があるため属は違いますが、この魚もパンガシウス科の魚です。
分類の詳細に関してはFishBaseなどで調べてもらえばわかるかと思います。
パンガシウス属と比べると顔の形態が異なることがすぐにわかりますよね。
また他の属には持っていないくらい長いひげが特徴でもあります。
サイズは30-40cmがアベレージですが50オーバーの個体も見たことあります。
口の形態をみてもパールンのような肉食系ではないことがわかりますよね。
以前、パンガシウス科はすべて歯型が異なるといいましたが、
この種は姿を見なくてもわかるくらい特徴的な歯型をしています。


歯といえば、コイ科も咽頭歯という喉の奥にある歯型がすべて異なることで
その進化の過程や分類に使われていますよね。

この歯とコイ科の歯はまったく違うものですが、私たち人間にとっても
歯は大切ですよね(笑)実は先日うちの食堂のスタッフが仕事を休みました。
翌日話を聞くと親不知が痛んだそうです(笑)
そのことをつい思い出してしまいました!

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