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2012年6月22日金曜日

市場の魚シリーズ32(ブラックシャーク)

本日もラベオ系フィッシュです!

これは皆さんよくご存知のLabeo chrysophekadionです!

カンボジア名はトライ・カアエクといい日本語ではカラスウオとなります。

まさに見たままですね!

この魚は日本においてはとても古くから知られる東南アジアの代表種の一つですよね。

でも、今は決して人気のある魚ではありません(笑)

以前僕が働いていた水族館でも飼育していたことがありますが、

気が荒く他の魚を追い掛け回してボロボロにしてしまうので

厄介なヤツ!というイメージですが、

それを払拭しようとカンボジアでも何度か飼育したことがありますが、



その全ての個体が同じように多種を攻撃し、

厄介者となりました!!

上手く飼育する方法はないのでしょうか(笑)


そんな魚ですがカンボジアでは食用としてよく市場で見かける種で、

おばちゃんたちがこの魚を買って帰る姿も目にします。

僕はまだ食べたことがありませんが、

美味しいのでしょうか??

いつか機会があれば食べてみたいですね(笑)


上の写真はトンレサップ川で刺し網をしたときに掛かった個体です。

色は薄いときもあれば真っ黒のときもあります。

基本的な分布域はメコン水系の大河川やトンレサップ湖など広い水域に多い

結果が出ています。たまに我が家の前の川でも採れていますが、

本当に極稀です。きっと支流や流入河川には侵入する性質ではないのでしょう。


またメコン上流(カンボジア国内の)域では少し生息数が減るように思えます。

これは近縁種のLabeo barbatulusの生息域になります。

反対に下流側ではこのLabeo barbatulusを確認していません。


この2種の関係はまだ分かりませんが、

ある程度違った水域を両者が好んでいるように思えます。

このテーマもいつか研究してみたいですね(笑)




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