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2012年6月16日土曜日

市場の魚シリーズ27(Amblypharyngodon chulabornae)


今日は久しぶりにコイ科の魚です!

もうだいぶ前の事ですが一時期アクアリウム雑誌でも取り上げられていた、

コイ科の小型魚Amblypharyngodon chulabornaeです。

アンブリファリンゴドン・チュラボルナエ!長い名前ですね(笑)

大きくなっても2cmほどの小さい魚です。


こんな魚が市場で売られているのか?と思う方もいるかと思いますが、

小エビに混ざってよく見かけるんです。

大きな水域が近くにある地域ではそれほど見かけませんが、

地方の市場へ行くと見ることができます。



この魚は下の写真のような低地の水田地帯を中心に広く分布する種です。

乾季の水の少ない時期は僅かに残った池や湿地で雨季まで生き延びます。

先月もタガメの調査のときに水田地帯の干上がる寸前の小さな池でたくさん採集しました。

皆さんはご存知かと思いますが、この魚はスレに弱く、

タモで採集しても、もたもたしたり、雑に扱うとすぐに死んでしまいます。





この魚と出会う水域ではキノボリウオやクララの1種、プラーチョンなどが一緒に採れるので、

きっと良い餌になっているのでしょうね。




また、先ほどは低地の水田地帯に生息すると書きましたが、

海に近い水域でも見ることがあります。

もちろん、淡水域なのですがそのような水域でも見ることがあります。


カンボジアでの典型的な本種の生息地
実は僕自身まだこの種を本格的に飼育したことがないので

飼育に関してはあまり情報がないので今度機会があれば一度飼ってみたいです。

もし、ショップで見かけることがあれば他の小型魚と混泳させてみては?



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