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2012年5月17日木曜日

市場の魚シリーズ17(海産起源種1)

 今回は市場シリーズ17です。

頑張らないと100まで達成できませんからね(汗)



今日紹介する魚はTenualosa thibaudeauiです。

といってもあまり有名いではないですよね。

僕もカンボジアに来るまで知りませんでした(笑)

この魚は一見すると海水魚のサッパやコノシロの様ですよね。

皆さんもご存知の方も多いかと思いますが、

インドシナには元々海に住む魚が淡水にいることが多いのです。



僕も専門でないので間違ったところもあるかと思いますが、

こうした魚を海産起源種という呼び方をします。


約5000年前、インドシナの南側(カンボジア中南部)は海でした。

その後メコン河の土砂や隆起?により次第にメコンの三角州が

大きく発達し、今の地形になったそうです。


ですからトンレサップ湖はその当時、たまたま低地だったためにできた湖なのです。

そしてその地形に順応して進化しながら生き残ったのが海産起源種なのです。(たぶん)

淡水フグや淡水カレイなどがその代表的な魚ですよね。



ですから、このTenualosa thibaudeauiも海水魚のような姿をしています。

正直、初めて市場で見た時は海からトラックで運ばれてきた魚だと思っていましたが、

ある時、トンレサップ湖でこれが網にかかっていたのでとても驚きました。

その後は海から1000km近く離れたメコンの本流でも確認しました。

魚の力ってスゴイですよね!

この仲間もまだまだたくさんいますので今後少しずつアップしていきます。


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