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2012年5月4日金曜日

市場の魚シリーズ14(バルブ2)

今日も昨日に引き続きバルブの仲間です。

昨日はBarbonymus属3種のうちの2種を紹介しましたが、

今日は残りの1種Barbonymus gonionotusを紹介します。

この魚が一般にイエローフィンバルブで知られている種です。

東南アジアに広く分布する種で昔からショップで見かける種ですよね。

腹ビレや尻ビレが黄色く染まるスタンダードともいえるバルブです。


Barbonymus gonionotus
でも、時折ちょっと違った雰囲気のイエローフィンバルブが売られていたり

することがありませんか?

これはたぶんBarbonymusではなくHypsibarbus属の魚です。

この2属の分類方法は幾つかの定義がもちろんあるのですが、

コイ科のスペシャリストの先生がいうにはBarbonymus gonionotusはBarbonymus属から

近い将来外れる可能性もあるようです。実際に昨日紹介した2種と比べても素人の僕にも

なんか違うグループに見えますからね。

分類の世界は絶えず進化していますのでいつかしっかりとしたグループにまとまるといいですね。




その一方でHypsibarbus属も東南アジアに広く分布している中型コイ科の魚です。

まだまだたくさんいますが、幾つか写真を載せておきます。

Hypsibarbus lagleri
Hypsibarbus malcolmi
Hypsibarbus vernayi
Hypsibarbus wetmorei
どれも魚を知らない人ならBarbonymus gonionotusと同じだと思ってしまいますよね。

そのくらい似ています(笑)

でも、文献を見るとそれぞれちゃんと同定すると違う種だという事がわかるんです。

もし、今度ショップでイエローフィンがいたらもしかすると

Hypsibarbus属の魚が入っているかもしれませんよ。

僕は最近このHypsibarbus属が好きで(一時期はややこしくて嫌いでしたが・・・)

生体を集めていつも眺めています。


3月のダト調査でもメコンの漁師さんの家の前でコイ科の稚魚を採ってきて

今大きくして何が出てくるか見守っています(笑)

小さい時は何だかわかりませんからね。

今では2-3cmくらいに成長したので、大体わかってきました。

もう6尾ほどしか残っていませんが、オステオチルス属をはじめ、

HypsibarbusもBarbonymusも混ざっているようです。

こちらもまた今度アップします!!






2 件のコメント:

  1. 確かにロットによってタイプの違うのが入って来ますよね。

    たろうさんの写真からするとうちにいたのは vernayi だったのかな?

    体高もあり結構気に入っていたのですが、ダトニオに与えた金魚を食べるようになってしまったので放出してしまいました。(泣)

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    1. masaさん

      こんにちは!コメントありがとうございます。
      特にHypsibarbus属は大きくなりますので大きくなった個体は家でもアロワナや
      ダトニオに与えているエビを丸のみしています(笑)
      でも、このHypsibarbus属の魚体の色は本当にキレイです。大きな鱗の輝きは
      日本のフナ以上に魅力があります。
      特にvernayiの発色はスゴイですよ!!まだ生体は手に入れていないので
      いつか飼ってみたい種の一つです。masaさんが羨ましいです!

      このグループは多少気が荒いこともありますが、上手く飼うと混泳はできますよね。
      また今度機会があれば手に入れてください!!

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