しばらくまた空いてしまいましたが(-_-;)
関西でもいろいろなところへ行ってました。
この日は仕事の打ち合わせで久しぶりの大阪でした。
阪急ホテルに行ったのですが、
この場所は二十年ほど前に初めて水族館の人と面接したホテルで
とても縁のある場所なのですが、
そこで再び仕事の話ができたのは
なんとも言えない感覚でした。
その道中の電車の中で読んだのがコレ!
「鯰(ナマズ)」です(笑)!
鯰と人の歴史から
鯰そのものの進化の話や
生態、研究の歴史などなど、
鯰に関する事が
様々な視点からまとめられたもので
鯰マニアには欠かせない本だな~と思いました。
道中の電車は往復2時間弱なので
全部は読めないと思い、
直接ナマズの生態が書かれた章から読み始めました。
この章では僕もお世話になったナマズの第一人者であり、
ビワコオオナマズの命名者としても有名な友田氏や
ナマズの生態研究では有名な前畑氏、
琵琶湖博物館初代館長だった川名部氏、
カンボジアにも生息する東南アジアのナマズに詳しい小早川氏など
ナマズの研究に携わる方々の話がたくさん書かれていました。
特に友田さんが書かれていた
フィールドでのビワコオオナマズとイワトコナマズの話は
今回、僕もリアルタイムで見ていた魚だったので
とてもドキドキしながら読んでいました(笑)
そして、もう一つ
小早川さんが書かれていたナマズの分類学上の話なのですが、
研究の結果、
マナマズとイワトコナマズはとても近縁な種であるそうなのですが、
ビワコオオナマズは少しだけ違う進化を辿った種だというお話でした。
前回お話しましたが、
歯の形状などから見てもそれぞれがどのように進化してきたのかが
わかりますので
とても面白い研究だな~と感じました。
この本はとても魅力的でしたが、
それぞれの研究者さんがみな口をそろえて書かれていたのは
昔も今もイワトコナマズとビワコオオナマズに関しての研究は
ほとんどされていないという事です。
よくよく考えてみると、
自分も若い頃知らず知らずにイワトコナマズと
ビワコオオナマズを追いかけ始めたのは
情報がなかったからなのかな~?
わからない事が多いから興味をもったんだろうな?って
いうところに行き着きました(笑)
それと同じように
カンボジアの魚に魅せられているのも同じ理由なんでしょうね(笑)
この本と琵琶湖のナマズたちを通じて
改めて自分の行動のきっかけを
感じられた瞬間でした(笑)