2016年11月30日水曜日

魚市場(コイ)


この魚はコイですが、

日本のコイとは違う種類です。

そのコイですが、

もしかしたらまた新たな種に分かれる可能性があるそうです。


その研究に日本人の先生も関わっているので

今後はDNAサンプルなども集めていこうと計画しています。


こうしてひとつひとつカンボジアの魚たちの謎が解けていくと嬉しいです。


魚市場(フォーバーダト)


ラオスの近くという事で

このエリアではやっぱりこの魚が見たいデスよね(笑)


フォーバーダトニオこと、

Datnioides undecimradiatusです!


この日はまだシーズンではないので少なかったですが、

一応その姿を見ることができました。

下の写真はまわりにいるナマズ(Hemibagrus spilopterus)が

黄色い発色をしているので

ダトニオが目立たないですね(笑)


こちらは視界に入った時に「おおー!」と思うくらい

インパクトがありますね。

どちらもまだ小さい未成魚ですね。

おそらく昨年の春生まれの個体でしょうね。


来シーズンも機会があればぜひ

フォーバーを水中で見たいものです。

水中観察は見れば見る程何かしらの新たな情報が得られるので

とても魅力的な時間です(笑)

その前にまずは年が明けるまでに

自分の仕事をしっかりやらないといけませんね(汗)



魚市場1


先日訪問していたメコン河沿いの町の市場で見た魚を紹介します。

まずは先日紹介した釣りでも釣ったHypsibarbus属の魚たちです。

このHypsibarbus属はトンレサップ湖では滅多に見られない魚なんです。

もしかするといるのかもしれませんが、

僕は16年間見たことがありません(笑)

似たようなイエローフィンバルブ(Barbonymus gonionotus)はいるんですけれどね。

つながっている水域でもそれぞれの魚たちには

それぞれの生活史があるんですね~

謎はまだまだ多いですね。


こちらはLabeo rohitaという魚で

在来種ではなく、インド方面原産の移入種です。

この魚についてはこれまでにもこのブログで紹介しましたが、

現在はメコン水系に定着しているようです。

この個体も完全に養殖個体ではなくメコンからあがった個体ですね。


お次の3種ですが、

上はブラックシャークでも知られるLabeo chrysophekadionの仲間で

Labeo barbatulusと言います!

この2種も分布域が違いそれぞれのエリアで生活しているようです。


一番下はレッドスネークヘッドですね!

そして、真ん中のスネークヘッドはChanna maruliusともいわれますが、

まだ明確には種として決まっていない魚です。

この魚はこのあたりのエリアからラオス方面の北部に生息していますので、

このあたりが分布域の南限だと考えられています。


こんな感じで(笑)

約50種類くらいの魚たちが並んでいました。


お次は日本のハスっぽい魚ですよね。

これはRaiamas guttatusという魚で時々日本のショップでも見かける魚です。

マックスサイズは30cmくらいなので十分に飼育可能ですよね。


こちらは結構マニアックな魚だと思います(笑)

もちろん!コイ科でBarbichthys laevisといいます!

そのマニアックさは現地でも同様で

これまでの経験では決してまとまって採れることはなく、

採れても単独で採れる魚です。

また見かける頻度も少ないので

おそらくかなり生息数は少ないんでしょうね。


そして、下の魚は巨大な淡水エイHimantura polylepisです。

今回は2個体見かけました。

一昨年持ち帰って食べたのですが、

あまり美味しくなかった記憶があります。


それでもこのあたりの地域では

昔から食用として利用されてきたのでしょうね。


こちらにはコイ科からナマズの仲間までいろいろいますね。

今ざっと見ただけでも14-16種くらいこの一枚の写真の中にいます!

いやーメコン河本当にすごいですね。


そして、

やっぱり市場は魚屋にとっては魅力的なある種の水域だと感じます。

皆さんも市場に行く際には魚以外でも

いろいろと魅力的なものが見つかるかもしれませんよ。





2016年11月29日火曜日

寄り道コショウ農園



メコンからシェムリアップに帰る途中の道中で

コショウ農園があったので

ちょっと覗いてきました。

でも生憎とまだコショウは成長しきっていないようで

少し小さかったですね。

この写真でも大きな房を選んだくらいです。

他はまだまだ膨らみ始めたものが多かったです。

そう考えると、

年明けくらいには収穫できるんでしょうかね。

カンボジアではこの生コショウが食べられるので

そこは美味しいところでもありますね(笑)

生コショウ料理で有名なのは

生コショウの房ごととイカとタマネギと炒めた料理で、

お好みに合わせて房のコショウを数粒ぷちっと口に入れて

イカと一緒に食べると

イカの海鮮風味と生コショウのツーンと来るコショウらしい辛味が

マッチしていて絶品です!


コショウ農園はシェムリアップには低地が多いのでそれほどありませんが、

カンボット州やコッコン、コンポンチャムなどの地域では

国道沿いでもよく見かけます。

そうした地域では

生コショウをはじめ、

緑色の状態で収穫して乾燥させた黒コショウや

熟した房に数粒できる完熟の赤いコショウを乾燥させた赤コショウ、

黒コショウと同様の時期に表皮を取り除いた白コショウと

それぞれの特徴を使い分けて料理に使うと

より一層コショウの魅力を味わえると思いますよ~



黒コショウ:

風味が強いのが特徴でカンボジアのコショウは
    
    世界でも有数の風味の強さをもつそうです。


白コショウ:

表皮を取り除いてあり、黒コショウと同時期に収穫するので

風味が少しなくなる代わりにコショウ本来の辛みを味わえます。


赤コショウ:

完熟後に収穫するため収穫量も少なく珍重されるコショウです



下の写真はまだ苗を植えたばかりでしょうか?

小さいコショウの木が育っていました。

何年後になるか知りませんが(笑)

たくさんの美味しいコショウをつくってほしいですね。



魚料理3


ここでいったん愛車ネタを終えて、

魚ネタに戻ります!

メコンの旅の最後の朝食でも準備した魚食材を使って

料理を作ってもらいました。


ひとつ目は日本のアクアリストさんにもお馴染みの

ナイフフィッシュです。

このあたりには3種類のナイフがおりますが、

これはロイヤルナイフです。

カンボジアではどこでも大型のナイフは

三枚におろして身をスプーンで皮からそぎ落として

その実をダンゴにしてスープに入れたりします。


食べるとわかるのですが、

すっごく弾力があって美味しいですよ。

メコン本流の魚はまったく臭みがありませんから

海産魚と同様の感覚で抵抗なく口にできます。

本当に美味しいです!


そして、こちらはヘミバグラス(ナマズ)の揚げあんかけ風料理です(笑)

マジで美味しかったですよ!!

この魚を直接選んだMさんも気に入ってくれたので

良かったです!!

みなさんもメコンへ行く機会があればぜひ!食してみてください。


単車パーツも



日本帰国中には予定通り

単車のパーツを買いにナップス横浜店に行ってきました!

いやーニュースでは近年日本の単車乗りが激減しており、

販売台数も相当減っているという記事がありましたが、

ちゃんと単車乗りも生き残っているんですね。


偶然にも今回は2代のCB400Fourと出会いました!

やっぱりイイです!

こちらは僕と同じ誕生日でもあり1976年3月6日発売の398ccフォアではなく

初期型なのですが、イイです(笑)

数年以内にカンボジアでフォアに乗りたいですね。

改めて強い意志と希望を感じた瞬間でもありました(笑)




さて、

今回はいくつかパーツを買ったのですが、

一番欲しかったのはグリップです(笑)

今までも生ゴムグリップを使っていたのですが、

ベトベトになってしまい、

乗りにくかったんですよね(笑)

ちょっと気持ち悪かったです(笑)

下の写真がこれまで使っていたグリップです。

黒い部分がベトベトなんです。


そこで、今回は

違うメーカーをあえて選んでみました。

さてどーなるか?

今の使いごこちは抜群にイイです!!


でも、日本へ行く前にキャブのガスを抜いて帰ったりと

いろいろと準備はしたのですが、

バッテリーが弱ってしまい、

充電してもらったので1日目は乗れませんでした。

単車も魚と同じで本当に生きもののようです。

大切に乗らないといけませんね。



どこまで信用するか難しいです


帰国してからメコンへ行くまでの数日の間に

とりかかったのがブレーキホースの交換だったのですが、

まずは基本に忠実になってマスターシリンダーから一番遠い

左リアのホース交換をすることに。

でも、なんせボルトが錆びていたのと

なめっているボルトを全部ホールドする工具がなかったので

最後のひとつのネジがとれませんでした。

でも、フルードオイルが一部抜けたので

嫁さんをよんで

再度元に戻してエア抜き作業をしました。



そこで、今回はローアームがだいぶヘタっていたので

走行するときにガタガタ感があり

せっかくの機会なので思い切って日本で調達してきました。

そのローアーム交換は車屋でやろうと思っていたので

外せないブレーキボルト1本も取ってもらう事にして

車屋へ行ったのですが、

そこの兄ちゃんがホースも全部変えてやると言い出し、

基本に非忠実的にシリンダーに一番近い場所からボルトを外し始めちゃったんです。

ローアーム交換は車全体を持ち上げての作業だけに楽に終わりました。

取り外したパーツを見たら

ゴムは他のパーツの代用を無理やり使っていたので

ほとんど機能していませんでした。

変えてヨカッタデス。

走りもすごく滑らかになりました。


そして、肝心のブレーキホースですが、

やっちゃいけないと言われている方法で外し始めたので

ちょっと待て!と3人のスタッフに声をかけて

マスターシリンダー内のオイルレベルも見ていないので上からも下からも

エアーが入る!からダメだと言ったのですが、

3人が3人とも大丈夫だ!といって

所有者の意見を無視して作業は続けられました・・・



帰国前のチェックで見つけたホースの劣化までは

良かったのですが、

まさかのホース内エアー入りまくり!になるとは思ってもいませんでした。

その後、ブレーキオイルを入れながら、

多少のエア抜きを行って完成です・・・



3人にはどうだ!と言われましたが、

運転席に座ってブレーキを踏むと、

作業前よりも4倍くらいペダルが奥へ進むんです(汗)

一回踏んだ瞬間に「やっぱり」って感じです(泣)


という事で

近日中に嫁さんに手伝ってもらい

もう一度できる限りエアーを抜こうと思っています(笑)

今回は一瞬「楽をしよう」という思いから

気を許してしまった僕の決断が原因でした。


カンボジアの車の修理はこの8年ずっと見てきたので

わかっていたのですが、やっちゃいました(笑)


もう一息気張ってメンテナンスします!!

良い経験でした。


皆さんも車の点検は忘れずに!!



ヘッドライト研磨


つづいては

お金のかからないヘッドライトの研磨をしました。

こんなに黄色くなっていました。


最初にライトまわりを養生して

400番からスタートしたのですが、

真黄色の汚れがドロドロと出てきました。

さすが94年からずっと放置されていたんでしょうね。


そこから600、800、1000、1500、2000番と順に

研磨をしていきます。

するとだんだんと黄色い汚れもなくなり、

クリアーな透明っぽい感じに!


最後は青棒を塗ったバフで仕上げました。

いやーキレイです!!

ライト内にも94年から約20年ぶりに光が!って感じですね(笑)


我が家はできる事は自分でする!

が基本なので(お金がないだけですが(笑))

それなりに楽しい生活を送っています(笑)

車は命に左右する大切なものなので

ひとつひとつ大切にしていきたいですね。


とはいってもまだ夜走ってないんですよね(笑)

その時にはぜひ活躍してほしいですね。



バックドアのダンパー交換


実は先月の日本帰国の直後に

7年間お世話になった我が家の愛車を手放しました。

それに代わって友人からほぼ同じ額でやってきたのが日産マーチです!

これまで頑張ってくれた愛車は韓国の現代製のワンボックスだったのですが、

なんせ故障が絶えなかったのと、

12人乗りだったので大きくて嫁さんが運転できなかったんです。

娘ができたので何かと一緒に動く機会が多く、

小さい車があればいいけど、お金がねーなんて言っていたら
偶然この話が進んでいつの間にか小さくて可愛らしいマーチになってました(笑)


ヒュンダイの車は98年製だったのですが、

今回のマーチはさらに古い94年製です(笑)

サッカーワールドカップでいえばアメリカ大会の年ですからね。

その当時の選手が今ではおじさん姿の監督ですからね。

かなり古い車ではありますね(笑)


そんな事で

日本に帰る機会があったので

予め車を見させてもらい

日本でいくつかパーツを確保してきたんです。

そのひとつ目がバックドアのダンパーです。

完全に抜けちゃっていてドアが抑えていないとバタンッと閉まっちゃうんです。

という事で、

ネットで1本1000円で購入して付け替えました!

お蔭で使い易いです!!



ここから、3連発で新しい我が家の愛車編を紹介します(笑)



夜釣り5時間


今回は一人で夜に釣りをしたのですが、

予想もしていなかった魚を見てしまったために

それを捕まえるのに五時間も経ってしまい

気付いたら夜の1時半でした(笑)



その間に連れた魚をまずは紹介します!

ひとつ目はコイ科の中型種Cyclocheilos enoplosです!

この魚もトンレサップ湖からメコンまで広くみられる種で

市場ではお馴染みの種です。

どことなく日本のニゴイっぽい姿ですよね。

この魚はちょうど魚を探して川辺を歩いていた時にかかったもので

戻ったら竿が引きずり込まれそうになっていたので

間一髪でした(笑)

ひきもなかなかで楽しめました。


この夜釣りでは

昼間のナマズたちが20尾くらい釣れたのですが、

その中でかかったのがこのレッドテールミスタスでした。

アタリもやつらとはちょっと違って

すぐに違う魚だとわかりました。

実際に連れたのは25cm程の幼魚でしたが、

きれいな色の魚だけに嬉しかったですね(笑)

これで、この旅では2個体目のレッドテールミスタスとなりました。


今度機会があれば一度50cmくらいの個体を

飼育してみたいですね。

カッコイイでしょうね!




さて、

この夜僕を興奮させた魚というのは

これです!(笑)

ほんの3cm程の体長の魚ですが、

この魚はこれまで16年のカンボジア採集で

2回しか出会ったことがない魚なんです。

なので、今回が3回目の出会いとなりました。

その名はLaubuca caeruleostigmataといいます。


最初釣りをしている時に

水面をゴミが流れていると思ったのですが、

なんか左右均等なので見返してみると、

魚だったんです!

でも、ライトを当てると0.5秒くらいで驚き深いところに潜ってしまうんです。

その姿をもう一度思い浮かべてなんの魚かな?と考えたのですが、

どー考えてもこれ!という種が思い浮かばないんです(笑)

それから釣りをしながら

10分に一度くらいの頻度でその魚が水面に浮いていないか巡回して

探すという作業が始まったんです(笑)

すると、

何度か発見する度にその姿がはっきりとわかってきたんです。

僅かなチャンスの時間でできるだけ情報を集めた結果

Laubuca caeruleostigmataではないか!という予想になり、

採るまでは寝れない!という展開に・・・(笑)

そして釣りを始めて約5時間後の深夜1時半にやっと1個体採ることができました。

ここまでこだわったのは

下の写真の様に頭の上に光る青いスポットの写真が以前から欲しかったんです(笑)

もちろん標本としても大切な記録になるので

欲しかったのですが、

そんな理由でとにかく粘りました(笑)


そしてなんとか写真も標本も採れたので思わぬ夜となりました。