クーレン山から出る水は川となりますが、
その川は我が家のあるシェムリアップを流れてトンレサップへ注ぐ
シェムリアップ川となります。
ですので、この山中の川はシェムリアップ川とつながっているんですよね。
それほど長い河川ではありませんが、
聖なる地を水源としている川なので控えめに今回は網を入れませんでした。
川はブラックウォーターで透明度も高かったです。
今は乾季なのでキレイですが、
雨季には水量が増えるのでここまでの透明度はありません。
休憩地から少し下流へ進むと、
前回アップした大きな滝の上に出ます。
川が途中でなくなっているように見えるので、なんだか怖かったです。
ここから50mくらい一気に落ち込みます。
ここではカラフルに装飾された吊り椅子がいくつか設置されており、
記念写真をとる場所として、カンボジア人に人気でした。
滝の上の川底は大きな岩盤なので、
水が岩の上を傾斜に沿って一気に滝底へ向かって流れていました。
タニノボリの仲間なんかがいそうですが、
まったく見かけなかったです。(残念!)
滝のすぐ横にある大岩の下は
湿気があり、日陰という事で
コケの様なものがびっしりとはえていました。
滝の上の様子です(写真下)。
緩やかな傾斜なので水もゆったりと流れていて
遊ぶのには最高の場所でした。
そんな川の岸際を見てみると、
魚がいました!!(写真下)
流れのない場所に10-20尾の群れでかたまっていたのは
パールダニオ(Brachydanio albolineata)です。
日本でも安い魚ですが、
ボディーやヒレの発する色彩はとてもキレイで観賞魚としては
魅力的な魚ですよね。
この魚は体が軟かい?(笑)のか、
クネクネ泳ぐので上から見てすぐにわかります。
他のコイ科の魚はここまで柔らかい泳ぎをしません。
そして、こちらは水底に掘られた水中遺跡の一つです。
今回は水深が浅かったのでこれ以上引いて撮影できず(笑)、
全体を写すことができませんでした。
撮影中、近くにいた人が何をやっているんだ?と不思議そうに見ていました。
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神様の顔(中央)、首と胸(右手前)、腕を上に挙げてくの字に曲げた様子(右端と左端) |
子供たちが泳ぎに行くというので、
みんなで泳ぐことに・・・
すっごく冷たかったので最初は嫌でしたが(笑)
対岸に渡って用を足して帰る時に足が滑って転んで全身びちょびちょに(笑)
結局、水中眼鏡をつけて水中観察をすることに・・・
上流で人が泳いでいたので思ったよりも透明度が良くありませんでしたが、
少し深くなった場所を見ていると、
魚がちょろちょろ見えました。
でも、すっごくすばしっこくて水中では肉眼でも追えません。
底の石をひっくり返して、砂や堆積した有機物を少し掘り起こして、
じっとしていると、魚が集まってきました。
キンセンラスボラがこの方法だとよく集まってくるんですよね。
今回も魚がやっと目の前に現れてくれました。
肉眼では目の前にいるんですけれど、
カメラのライトが照らされて、
シャッターを切る時にちょうど驚いて逃げるんです(笑)
結局、何度やっても写らずじまいでした。
(カメラは普通のコンデジです)
何十枚も撮った中で魚の体が写っていたのは数枚です。
これでも正体はわかります。
これはコイ科の仲間の(ポロプンティウス)Poropuntius normaniです。
山間部の森の中の河川に行くとよく出会う魚です。
こうした渓流では10cm程度ですが、
ある程度大きな池やメコン本流では20cmくらいに成長します。
他にはラスボラ・パビアナがいました。
川を前にして網を入れないで過ごしたのは久しぶりでした(笑)
そんな水辺での楽しい時間でした!!