ダトニオ調査ですが昨夜マリンと相談して
現地の漁師さんがお金がないので他の漁師からダトニオを買えないという事態に
なったので(笑)、滞在期間が短いと魚が集まらない可能性があるので
急きょ、明日から現地入りすることになりました。
この数日、準備をしてきましたが、
実は前回の調査で未記載種と思われるドジョウの仲間を見つけています。
まだ水位変動がそれほどなければおそらく今回も採集できると思うので
もう一度調査してくる予定です。
今後の調査研究のためにサンプルとしてホルマリン標本は確保していたのですが、
ミトコンドリアDNA解析につかうエタノール標本はまだなので
今回はエアノール標本をつくることも課題です。
上の写真の魚がその魚です!!
30mm前後の小型魚なので見落とし易いですよね。
他のSchistura sp.も採れます。
それから今回初の魚がこの魚です。
Rhinogobius属と思われる魚です。
Rhinogobiusというとパッとしませんが、日本にも生息するヨシノボリ属です。
インドシナは東アジアとは違いハゼ科の魚があまり勢力をもてず繁栄していません。
その背景にはどのような要因があるのかは勉強不足なので(笑)知りませんが(泣)
フィールドにいると、上記の種のようなSchisturaをはじめとするドジョウの仲間たちが変わりに
ハゼたちの領域に君臨しているような印象を受けます。
実際にカンボジアからより北へ行くほど(ラオス、タイ、ミャンマー、中国)
ヨシノボリ属は多様性を増しています。
ですので、カンボジア領域内でヨシノボリを見ることはとても少ないですね。
この時も網の中をみてとても驚きましたし(笑)、
とても嬉しかったですね(笑)
「ここにいたのかー!やっと出会えたな!!」って思いました(笑)
最後はちょっと急流のゴロタ石を漁っていたら偶然採れた
Bagarius bagariusです!
同じ科の小型種であるGlyptothorax属は何度も採りましたが、
メコン本流でタモでバガリウスを採ったのは初めてでした(笑)のでかなり嬉しかったですね(笑)
この種に関しては写真もありますし、標本にする必要もないので
こいつはリリースしました!